トルコとの共同水資源をめぐる協議のためイラクが使節団を派遣(サバーフ・ジャディード紙)
2007年01月24日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ トルコとの共同水資源に関する協議のため専門使節団が出発

2007年01月24日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:本紙】

イラク-トルコ間の共同水資源の現状を協議するため、水資源省の専門使節団が外務省と環境省の代表者と共にトルコへ派遣された。

アブドゥッラティーフ・ジャマール・ラシード水資源相は、「イラクの使節団がトルコで行う協議は、両国にまたがる水資源を公平に分配するため両国が行ってきた交渉を補完するものだ」と述べた。

チグリス川とユーフラテス川においてトルコが開始した灌漑プロジェクトや巨大なダム建造によって、イラク側には国外から供給される水資源が不足するのではといった懸念が生じていた。

イラク、トルコ、シリアの間では水資源の利用の調整と各国の権利の保護を目的として1980年に3カ国協議会が組織され、16回の会合が持たれたが、各勢力を満足させる解決策に到達することが出来ないまま、1992年に活動を停止していた。

現在トルコはチグリス川とユーフラテス川の流域に多数の巨大なダムや貯水タンクを建造しているが、イラク側にはこうしたプロジェクトの詳細や近隣諸国の水資源事情への影響が知らされていなかった。トルコのこうした動きは共同水資源の活用に関する国際法に違反しているとみなされる。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:10006 )