44年前にアンタリヤ博物館から盗難の十字架、ロシアで発見される
2007年01月31日付 Hurriyet 紙

44年前にアンタリヤ博物館から盗まれた6世紀ビザンツ時代の十字架が、サンクトペテルスブルクのエルミタージュ博物館にあることがわかった。ある匿名の人物が売却を希望した金の十字架は、トルコが望めば返還される。

 アンタリヤ博物館から1963年に盗まれた6世紀ビザンツ時代の金の十字架が、ロシア最大の歴史・文化博物館であるエルミタージュにあることが先ごろ明らかになった。ロシア当局はこの歴史的文物をトルコに返還することは可能と述べている。

 サンクトペテルスブルクにあるエルミタージュ博物館が毎年開く歴史的文物購買委員会に申請してきたある匿名の外国人は、盗品の売却を希望していたことがわかった。十字架が探索文物リストにあるかどうかを調査したところ、44年前の盗難が明らかになった。

 十字架が盗品であることを調査するに当たり、イタル・タス通信のインタビューに答えたロシア文物保護協会の会長、ボリス・ボヤルスコフは次のように語る。「カタログによれば十字架はアンタリヤの博物館から紛失したものに似ている。トルコ側がこの文物が本当にアンタリヤ博物館にあったものだと証明すれば、我々のもとにある文物を国際的な手続きを経てアンタリヤ博物館に返還しましょう。」

 また、ロシア当局は、エルミタージュ博物館での調査が完了し次第、この歴史的なビザンツの十字架を、これを持ち込んだ外国人とともにロシア内務省に送ると付け加えた。

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( 翻訳者:宇野陽子 )
( 記事ID:10040 )