リビアが同国経由でヨーロッパへの密入国を企てたエジプト人225人を強制送還
2007年01月31日付 Al-Ahram 紙

■ 不法移民対策の一環としてリビアがエジプト人225人を送還

2007年01月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ世界面

【トリポリ:サイード・アル=ガリーブ】

 リビアがエジプト人225人を含む複数の国籍の外国人を送還する決定を下した。彼らは地中海の只中にあるハクル・アル=ブーリーおよびザワーラと呼ばれる海域で捕縛された。チュニジア国境に近いこれらの場所から不法にイタリアへ渡ろうとしていたと見られる。

 在トリポリのアドハム・ヒラール領事が本紙特派員に語ったところによれば、昨日リビア当局はハクル・アル=ブーリーと呼ばれる海中の場所で、渡航には適さない木製の船に乗った100人を捕縛した。彼らはイタリア領の島を経由しての逃亡を企てていたところだったという。

 また領事は続けて、リビア当局は3日前にも他の国籍の大勢と一緒にいたエジプト人125人を捕縛していたと語った。これはヨーロッパへの不法移民取締りの一環として行われた。

 「これらのエジプト人については旅券を保持していないことが判明したため、領事館は現在、リビアの管轄当局との協力のもと、祖国への送還に必要な旅券を発行中だ」と領事は述べ、彼らは様々な県から出てきた若年層だと指摘した。

 領事は密入国を手引きし幻想を売り物にする連中の罠にかからないよう、渡航にあたっては注意を怠らないようにとエジプトの若者たちにあらためて呼びかけ、リビア経由でのヨーロッパへの不法移民の企ては失敗に終わるだろうと強調した。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:10048 )