エルドアン首相談話「ディンクはこの大地の子」
2007年01月21日付 Milliyet 紙

クズルジャハマムで行われた公正発展党(AKP)の会議で、アルメニアの歌として知られている「ブロンドの花嫁(サル・ゲリン)」が流された。エルドアン首相は「神が我々の統一と友情を傷つけようとする者たちにチャンスをお与えになりませんように」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、フラント・ディンク氏の殺害に関して「我々は裏切り者の挑発に直面している。何よりもまず、公正発展党政権としての我々の責任は重大であり、これを認識している」と述べた。「神が我々の統一と友情を傷つけようとする者たちにチャンスをお与えになりませんように。わが国民、わが国に破滅をもたらすことがありませんように」というエルドアンの言葉に続き、国会議員らはそろって「アーメン」と唱え、哀悼の意を表した。

クズルジャハマムで行われた公正発展党の協議評価会合の開会時には、アルメニアの歌として知られ、またトルコの世間一般にはトルコ語の歌詞でも有名な「ブロンドの花嫁(サル・ゲリン)」という民謡が流された。会場に集まった国会議員らは、エルドアンの到着まで、その曲に耳を澄ました。

会議中、エルドアンは暗殺に関して次のようなメッセージを発した。

■ ディンクはこの大地の子

「フラント・ディンク氏が忌まわしい殺人の犠牲になったことに、我々は心から動揺している。責任ある者として、どんな国民よりもかなり違った対処で我々はこの事件に接している。ディンク氏は出版界において重要な人物であった。彼はこの大地の子であったのだ。ここに表明する、手が血にまみれた挑発者に天罰が下るように。ディンク氏を狙った銃弾は、実は我々みなに向けられた銃弾である。彼に発砲した者は実際にはトルコに発砲していたのだ。統一と我々の共生、民主主義、思想の自由、安寧、安定は傷つけられた。」

■天罰が下るだろう

「この忌まわしい殺人の実行者が司法的責任から逃れられないのは疑いようもない。そのためにはすべての関連機関を動員する。実行者、計画者、計画の決定者を一刻も早く司法の場に引きずり出すために、必要とされるすべてのことを行う。」

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:10049 )