いつかはトルコがイラクに介入することになる -元外交官が発言
2007年02月01日付 Zaman 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、国民投票でキルクークに一つの既成事実が存続するという状況では、この地域が内紛に巻き込まれることになると指摘した。
湾岸戦争の時代にバグダッドの大使であったネジャティ・ウトカンはさらに一歩すすんで、こうした条件ではトルコがイラクに干渉すべきだ、とのべた。ザマン紙の取材を許可した元外交官は、イラクの現状と将来に関わる重要な発言を行った。「イラクではいかなるものも、もう昔のようにはならない」と言う元大使は、キルクークを爆発準備された爆弾のようなものであると、なぞらえた。
ウトカンは、「トルコは望もうが望むまいが、遅かれ早かれイラクに色々な形で干渉せざるを得なくなる。私はアンカラ(トルコ政府)が、最適な時期を見計らって、いくつかの条件のもとで干渉を行うことを強く望んでいる」と考えを述べた。ネジャティ・ウトカンは、「我々がどのようにキプロスに行ったか考えて欲しい。そうせざるをえなかったではないか?トルクメン人に何か災難が降りかかったりしたら、政府は黙っていられるというのか?」と述べ、北イラクのクルド人のトルクメン人に対する態度からして、アンカラ(トルコ政府)がキルクーク問題で一歩踏み出すことに間違いないと予見した。
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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:10054 )