チチェキ法相:トルコ刑法第301条が恥だというのなら、EU諸国はどうなのか?
2007年02月01日付 Yeni Safak 紙
法相ジェミル・チチェキは、トルコ刑法第301条が「トルコの恥」と特徴づけられているとし、「これがトルコの恥だというのなら、このような恥を抱える国はたくさんある。特にEU諸国にだ」と述べた。
チチェキ法相はアンカラ商工会議所の会議に参加し、会議所の会員達に刑法第301条について説明した。同法相は、メディアに公開された開会の辞で、情報公開法によって全国民には知る権利があり、政をおこなう立場にある者は情報公開する義務がある、と指摘した。
■第301条は政治的問題ではない。法的問題である。
チチェキ法相は「残念なことに我々は、どんな問題も全て政治的に解釈する。問題が法的なものならば、まず法律家が議論すべきである。なぜなら法的問題について関係のない者や、十分な知識のない者があちこちから議論を始めれば、その問題は法の分野から外れ、政治的またはイデオロギーについての議論と化してしまうからである」と語った。また第301条は刑法の中の一条項であるとし、この問題が法律家によって、特に刑法の専門家によって議論されるべきであると強調した。
さらに同法相は、以下のように述べた。「『第301条はトルコの恥である』と言われている。これがトルコの恥だというのなら、このような恥をかかえる国はたくさんある。特にEU諸国にだ。それならばなぜ彼らについては恥とならず、トルコにとっては恥となるのか?この問題を恥という文脈において、恥という表現を使い議論する代わりに、その本質を議論しながらより適切な条項の制定について検討すべきだった。しかしすぐにトルコはこの条項によって、全世界で恥さらしということになった。この議論の際は非常に辛辣な表現が用いられた。ここで我々は2つ目の過ちを犯したのだ。」
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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:10056 )