超豪華老人ホーム -プールやスポーツジム併設でまるで高級ホテル
2007年02月08日付 Milliyet 紙

5つ星ホテル並みの快適さを提供する「レジデンス(邸宅)」文化がいまや老人ホームにまで進出している。ダルシュシャファカ協会が設立した老人ホームには、プールにジャグジー、娯楽スペースにフィットネスジムまで併設されている。

ダルシュシャファカ協会は、協会の所有施設で高齢者や病人向けに5つ星ホテル並みの設備を備えた老人ホームのサービスを開始した。新しいシステムでは、協会に20~40万ドルの寄付を行った人は生涯に渡り、居住サービスの範囲で、特別なサービスを受けることが出来る。協会の設立した老人ホームにはプール、ジャグジー、娯楽スペース、フィットネスジムなど様々な設備が整えられている。
トルコにある最高級ホテルよりも高級なサービスを提供すると宣伝しているダルシュシャファカ協会会長チェティン・ベルクメンは、「我々は寄付で成り立っています。1980年代から状況は変わってきました。金持ちは自分の財団を設立し始めたのです。そうして寄付は減っていきました。寄付者を集めるために老人ホーム計画を始めたのです。我々はこのホームを、寄付者の家、と呼ぶこともあります」と述べた。

■イズミルにも建設中

 ベルクメン氏は現在イスタンブルに3つの老人ホームがあることを説明し、更に次のように続けた。「イズミルのウルラに4つ目の老人ホームを建設中で、近日中に完成します。170室からなるホームの横には、高齢者医療や理学療法を行う病院も建設中です。われわれの老人ホームの全部屋数は500室に達しようとしています」
 またベルクメン氏は限界のない医療サービスの提供についても説明し、「この病院では、移植手術以外、あらゆる治療に対応します。我々が提供するサービスのなかには24時間体制のものもあります。病気の方は部屋に設置したカメラで随時チェックしています。また家族の方も世界中どこからでも、インターネットでお部屋の状況を確認できます。更にこのシステムで個人の病状観察も行えます」と話した。

■ミュゼイイェン・セナールも居住

 300ある部屋のうち、現在は200室が埋まっていると述べたベルクメン氏は、昨年4750万YTL(約40億円)の収入があったと語った。またイスタンブルのマルテペにある老人ホーム隣りのリハビリセンターで、歌手ミュゼイイェン・セナールに対し無料で扶養と治療を行っていることを明らかにした。さらにベルクメン氏は「我々は自分達をロビンフットになぞらえています。金持ちの面倒を見ることで、貧しい子ども達を学校に行かせることが出来るのです。我々が持つダルシュシャファカ精神は、父親を亡くした750人の、才能はあるけれど貧しい子ども達のための、まさに私たちの心なのです。そしてこの精神があるからこそ、われわれは協会のために奮闘しようとおもうし、さらに頑張ろうと思うのです。インターネットサイトwww.darussafaka.orgで簡単にお問い合わせいただけます」と話した。

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:10127 )