アーガーザーデ原子力庁長官「イランの核活動はすでに確立」
2007年02月12日付 Iran 紙
2007/02/12イラン紙6面
【政治部】原子力庁長官は、「イラン・イスラーム共和国の核エネルギー分野での活動は、すでに確立されたものとなった」と述べた。
バフマン月22日〔2月11日〕の革命記念行進に出席したレザー・アーガーザーデ長官は、記念行進に多くの人々が集まったことに触れ、「2月11日に多くの群衆が集まり、核活動に支持を表明してくれた。これにより、イスラーム共和国体制と革命に対する敵の陰謀は無力化されるであろう」と語った。
同長官はさらに、「核エネルギー分野でのイラン・イスラーム共和国の活動がしっかりと確立され、望ましい方向に進んでいることを、今日人民の皆さんにお知らせできたことを、大変嬉しく思う」と付け加えた。
アーガーザーデ長官はまた、「《核の吉報》については、アフマディーネジャード大統領から、お知らせがあるものと思う」とした。
同長官はまた、西側には話し合い以外の道は残されていないと強調した上で、「この流れが続けば、西側各国も話し合いの方向へと舵を取ることになろう。ラーリージャーニー氏〔国家安全保障最高評議会書記〕は現在ミュンヘンを訪問中であり、今後行われる予定の〔西側の政府高官らとの〕会談において、重要な内容が述べられる可能性が高い」と指摘した。
同長官はその上で、「西側各国は、われわれの活動を止めようと躍起になっており、またそうすることができるなどと考えているが、それは無駄というものだ。彼らに残されている唯一の道は、イランとの対話である」と付け加えた。
▼ サイーディー「核燃料生産技術は後戻り不可能」
他方、原子力庁のモハンマド・サイーディー企画・国際問題・国会担当次官は、「核燃料生産に関する先進技術の〔獲得〕段階は、すでに過ぎた。この道はもはや後戻り不可能だ」と述べた。
サイーディー次官は昨日、IRNA(イラン国営通信)とのインタビューで、革命記念行進に多くの人民が参加したことについて、「革命記念行進に多くの人民が参加したことは、核技術の獲得が偉大なる国民の一つの願望であったということを示すものだ」と述べた。
サイーディー次官はその上で、次のように期待を表明した。「西洋世界は、多くのイラン人民が〔革命記念行進に大挙して〕参加したという伝説的な出来事が有するメッセージを、よく理解すべきだ。戦略を変え、イラン国民の間に信頼関係を形成することで、彼らもまたこの極めて不安定な地域の中心には、イランという力強く安定し発展した国を必要としているということを、示すのが良いであろう。そうすることで、全面的な相互理解を〔イランとの間に〕築くべきだ」。
サイーディー次官はまた、「85年〔2006年3月下旬〜2007年3月中旬〕は核技術の確立の年であり、86年〔2007年3月下旬〜2008年3月中旬〕はこの先進技術の発展の年である」と強調し、さらに次のように質問に答えた。「多くの情報・噂が流れている。しかし策定された計画—これはすでにIAEAにも通知済みだ—では、産業用濃縮ウランのための初期準備段階は、2007年の最初の3ヶ月間に開始されることになっている」。同次官はその上で、「産業用濃縮ウランについて、技術的問題はない」と述べた。
〔中略〕
▼ ナタンズの施設にIAEAの新たなカメラが設置
他方、別の報道によると、原子力庁の広報は「IAEAとの間で結ばれた合意に基づき、IAEAが要求するすべてのカメラがナタンズの施設に設置された」と発表した。
同広報はその上で、「カメラの設置が完了したことで、IAEAはナタンズの施設に対する技術的監視は完璧なものとなった」と付け加えた。
カメラの設置作業は10日前から始まっていたもので、包括的保障措置の枠組みの中で行われたものである。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10156 )