ハマース、メッカ合意の数時間後に「イスラエルを承認しない」と明言
2007年02月10日付 Al-Ahram 紙

■ ハマース、メッカ合意の数時間後に「今後もイスラエルを承認しない」
■ アブルゲイト外務大臣:「エジプトはパレスチナ人同士の和解実現のため、努力を惜しまない」

2007年02月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:本紙特派員】

 挙国一致政府樹立に関するメッカ合意の署名から数時間後、ハマース幹部のニザール・ライヤーン氏はガザにおいて、「ハマースは今後もイスラエルを承認しない」と公言した。ライヤーン氏は、ハマースとファタハが署名した合意はパレスチナ挙国一致政府の樹立に関するものであり、イスラエルに対するハマースの立場を変化させるものではないと述べた。

 同様にハマースのイスマーイール・リドワーン報道官は、「メッカ合意はイスラエルの存在を承認することを意味するわけではない」と述べ、イスラエルを決して承認しないというハマースの立場は周知の通りであり、揺るぎないと強調した。加えて、「ハマースと挙国一致政府とは別物だ」とも語った。

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領の顧問を務めるナビール・アムル氏は、挙国一致政府の組閣は一週間以内に準備できると予想した。

 カイロではアフマド・アブルゲイト外務大臣が、エジプトはメッカ合意を歓迎すると述べ、メッカ合意は和解と融和、危機の終結に向けた正しい方向への大きな一歩と見なすことができるとして合意の当事者双方に合意内容の遵守を促した。外相は「エジプトはパレスチナの和解と情勢の安定を実現するため、常に働きかけてきた。この問題について努力を惜しむことはない」と述べた。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:10167 )