エユプ区が出した、ピエール・ロティの丘をエユプ・スルタンの丘という名称に変更するという提案は、昨日(14日)イスタンブル広域都市議会で満場一致で否決された。ピエール・ロティの丘で一昨日(13日)行われた記者会見では提案を訴えていたエユプ区長アフメト・ゲンチは、投票で反対票を投じなかった。
地理委員会と教育・文化・青年及びスポーツ委員会が共同で行った会見では、「我々委員会は、エユプ郡の中心地区にある市の公共施設やロープウェイの終点にある丘に、エユプ・スルタンの丘という名称を付けることを適当とみなさない」と発表された。作成された報告書は、満場一致で可決された。
■議会の決定を尊重する
エユプ区長アフメト・ゲンチは、議会後、報道関係者の「昨日の記者会見で(名称の変更を)訴えていましたが、今日はなぜ自説を訴えなかったのですか」という質問に対し、「我々は1つの組織。この組織が出した決定を尊重する。我々が提出したのは提案であり、正しいと信じて提出したのだ。しかし議会が否決を相応しく適切としたなら、私は議会(の決定)に敬意を表する」と答えた。「政府あるいはカーディル・トプバシュ市長による指示はあったか」という質問に対しては、「誰の指示も受けていない」と答えた。
■ゲンチ区長との特別会談
イスタンブル広域都市市長カーディル・トプバシュは、「私は個人的な意見を述べた。議会は、委員会が提出した報告書を評価し、もっとも適当な決定を下した」と述べた。「ゲンチ区長に対し何か指示したり、勧めたりしたのか」という質問に対し、トプバシュ市長は次のように答えた。
「昨日、公正発展党の県センターで首長会議があった。この会議の後にゲンチ区長と特別会談を行った。会談で同区長は、誤解があり、ピエール・ロティのチャイハネがある場所と新たな名称を付けようと提案した場所とは異なる、と述べた。そこはひとつの丘で、何もないその丘に(新名称の)提案を行ったと語った。私は区長に、これ程至近距離にあるのだから、誤解も生じうる、と述べた。」
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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:10184 )