ザーヘダーンでテロ事件発生:12名が死亡
2007年02月15日付 E'temad-e Melli 紙
【エッテマーデ・メッリー】昨日朝6時37分、道で爆弾が爆発し、革命防衛隊の隊員12が死亡、24名が負傷した。死傷者はザーヘダーン地域の革命防衛隊員らで、彼らは勤務地に向かうため、専用の通勤バスに乗車中だった。
このテロ攻撃は、アフマドアーバード・サーロッラー地域から30メートル、ザーヘダーンのナスタラン住宅街の北の区域で起きた。4人を乗せた1台のペイカーン車が、車が故障したと言って革命防衛隊員らを乗せたバスの前に停車、ペイカーン車に乗車していた4人は車から降りて、付近に止めてあったオートバイで逃走し、その直後ペイカーン車が爆発した。
スィースターン・バルーチェスターン州のミール政治総局長は、「この爆弾は昨日朝6時45分に、勤務地に向かっていた革命防衛隊員らを乗せたバスが運行中、ザーヘダーンのアフマドアーバード地域のサーロッラー通りで爆発した」と述べ、さらに次のように続けた。「この爆弾は遠隔から操作され、ペイカーン車に隠されていた。バスが速度を落としたカーブのところで、爆破犯らは爆弾を爆発させ、その結果バスの乗客37名中、12名が殉死、その他は負傷した」。
このテロ事件が起きてから程なくして、治安関係者らは大規模な捜査網を敷き、2時間以内にすべてのテロ犯を逮捕した。これらの者たちが特定の組織に所属していたのかどうかについては、現在のところ明かにされていない。
逮捕された犯人のうち一人は手りゅう弾やその他の爆発物を携帯し、また別のもう一人からは犯罪現場を撮るために使われたビデオ撮影機が発見・押収されたとのことである。また、逮捕された者のうち一人は、治安部隊が迫る前に、携帯していた爆発物で自爆しようとしていたが、そのような行為に及ぶ前に逮捕された模様である。
スィースターン・バルーチェスターン州の政治総局長はまた、「ザーヘダーンの爆破犯5名はすでに逮捕されており、彼らの自供内容は州のテレビ放送で放映される予定だ」と述べた。
ソルターン・アリー・ミール総局長はILNAとのインタビューで、水曜日朝ザーヘダーンで起きた爆破事件の犯人5名は、事件現場の近くで逮捕されたと述べ、次のように付け加えた。「州のテレビ放送で今夜放映される予定の爆破犯らの自供によると、彼らは爆破事件の48時間前にパキスタン国境よりイランに入国、強権的抑圧者たち・西洋諸国の支援を受けて、このような挙に出たとのことだ」。
同総局長はさらに「彼らはシーア派でもなければ、スンナ派でもない。彼らは強権的抑圧体制の一部であり、抑圧者たちから装備や支援を受けている」と強調した。
〔中略〕
州の責任者らによると、火曜日にも、テロ・グループの一員としてスィースターン・バルーチェスターン州で最近起きた騒擾に関与した首謀者の一人を殺害したとのことである。
またある高官は、IRNA(イラン国営通信)とのインタビューの中で、この事件の犯人らをアメリカと関連付け、「事件は、アメリカによって支援されたグループによって、仕組まれたものだ」と述べた。
この高官はIRNAとのインタビューでさらに、「このような仕業は、アメリカ・メディアによるプロパガンダにつねに影響されているグループによって起こされたものである」と断言した。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10187 )