北京空港のイラン人旅行者を利用した麻薬の密輸
2007年02月13日付 Iran 紙

 北京空港で麻薬密輸の容疑でイラン人の若者数名が逮捕され、中国警察の取調べを受けた。その結果、彼らの無実が証明される一方、麻薬密輸の新しい手口が明らかになった。

 麻薬の密輸業者たちの新たな手口とは、警察から逃れるために、かばんやスーツケースに隠した麻薬を、イランに旅行することができないとの理由をつけて、イラン人旅行者らに預け物として、彼らの人の良さにつけ入る形でイランにもっていってもらう、というもの。

 この新しい手口の最新のケースとして、3人のイラン人の若者が被害に遭った。彼らは北京空港で麻薬密輸業者に利用され、無実が立証され釈放されるまで、《死の商人》に代わって35日間、中国の独房で過ごしたのだ。

 彼らは約一月半前に織物製品の購入を目的に中国に入国した。彼らは次のように語っている。

 「出張が終わると、我々3人はガイドを務めてくれた人に、子供用衣類の入った二つの旅行かばんを《預け物》としてテヘランに運んでくれないかと頼まれました。私たちは麻薬密輸業者の企みに気付くことなく、これを引き受けました。

 《預け物》だったので、かばんを開けることさえしませんでした。中国空港のエックス線装置によって、《覚醒剤》という種類の麻薬が入っていることが発覚、かばんが中国警察に押収されて初めて、策略に巻き込まれたことを知ったのです。

 我々の無実の証明におそらく役立ったのは、我々のガイドが映った映像でした。そして私たちは中国警察に『あの男から《預け物》を受け取ったんです』と訴えたのです」。

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( 翻訳者:緒方萌 )
( 記事ID:10189 )