クルド代表者たちとは会わない -首相に対する参謀総長の発言
2007年02月17日付 Milliyet 紙
ブュユクアヌト参謀総長は、エルドアン首相の「北イラクとの関係は発展させうる」という発言に対し、アメリカから返答した。「政治的理由で、誰が会おうとかまわない。しかし軍人として、私は会わない・・・」
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、北イラクのクルド政権との関係は発展させうるとの声明をだしたが、これに対しブュユクアヌト参謀総長はアメリカから返答した。タラバーニー勢力とバルザーニ勢力を熟知していると語る参謀総長は、「両勢力はテロ組織を援助しています。私は誰の決断であれ、それに担保を差し出すことはできません。政治的理由で、誰が会おうとかまわない。しかし私は軍人として会うことはできない」と述べた。昨日(16日)ワシントンにおける記者会見でのブュユクアヌト参謀総長発言の要旨は以下の通り:
●クルド人会議:今日PKKの文脈において、非常に大きな劇が演じられようとしている。演じられる劇は以下のようなものである:ここ数ヶ月、次々とクルド人会議が開催されている。その報告書に目をやると、劇を始めようとする俳優たちは、「PKKをどのような組織にカモフラージュしようか、闘争を人権や少数民族問題にすりかえよう、また闘争を多くの国々が関わるような状況に変えよう」といっているのがわかるのである。私が理解し警戒した最も重要な点こそこれなのだ。いわゆる停戦宣言ののち、ある指導者の一人は次のように言っていた:「これは非常に前向きな前進です。我々はこれに基づき、PKKをテロ組織とすることをやめましょう」と。
●クルド人勢力:ひそかに会談を行っていた北イラクのいくつかの勢力はある声明を発表した。その声明では、PKKの問題はテロの問題ではなく、政治問題であると見なしている。これは非常に注意をはらうことが必要な点です。北イラクの両勢力がPKKを支持しています。テロ組織関係者は昔からラバで食料を運び、そして彼ら自身も自分たちの足で歩き回っていた。今は車で動き回っている。PKKを多くの国家がテロ組織リストに載せた。しかしこの土地の人々は、PKKをテロリストとは言わないのだ。
●PKKと越境作戦:今回の会談において、PKKとの闘争に関わる問題でアメリカ側がかなり神経質になっていることがわかった。しかし我々は具体的な動きに注目している。PKKがこれほど何年も存在し続けることができた理由は、外部からの政治的、経済的支援があったからだ。越境という象徴的な作戦をすべきではない。PKKが武装解除と引き換えに申し出た要求も受け入れることはできない。
●アルメニア人による主張:アメリカ議会でとりあげられた法案に関し、私が今回会った人々は、民間人であろうと軍人であろうと、皆この法案に反対している。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10198 )