ギュル外相、参謀総長発言に反論
2007年02月17日付 Zaman 紙

外務大臣であり、副首相を務めるアブドゥッラー・ギュルは、「政治家がするべき仕事を行えば、軍人は自らの職務を行うことはない」と語った。ギュル外務大臣は、中東で最近起こっている展開をサウジアラビアのアブドゥッラー国王とともに評価するため、同国に向かった。

ギュル大臣は、渡航前にエセンボア空港で会見を行い、まずイラク、パレスチナ、レバノンでの(事態の)展開を評価するため、そしてトルコの見解を示すため、とサウジアラビア訪問の目的を明らかにした。また、サウジアラビアが最近パレスチナの諸派を集め、和解させたことの重要性を強調し、サウジアラビアが平和の進展に密接に貢献の道を探り、支援した、と語った。

記者たちからは、「北イラクに居住するクルド人指導者たちと会う事は可能というエルドアン首相の発言がイラクの指導者らに肯定的に受け止められ、そのことが、トルコ政府と軍との間に問題を引き起こしている」という内容の質問があがった。これに対してギュル大臣は、政治家がするべき仕事を行えば、軍人は自らの職務を行う必要はない、と答えた。

同大臣は、「政治的、外交的、軍事的問題は、互いに別のものである。軍人は武力で対話する。政治的問題は政治的手段で、外交的問題は外交的手段で解決が図られる。政治家がするべきことを行えば、軍人は自らの職務を行うことはない」と語った。

ギュル大臣は、トルコはイラクの展開を前に無関心でいることはできないと強調し、イラクのすべてのグループと密接に接触を図っている、と話した。「我々はイラクの国土の統一性に関心を持っている。北イラクでのテロ事件、イラクの権力の空白、そして(そこに住む)我々の同族のため、我々はイラクに関心を持っている。イラクのすべてのグループ、つまりシーア派、アラブ人、クルド人、スンナ派、そしてテュルクメン人と接触を図っているのだ」とのように語った。

同外相は、ギリシャ領内(西トラキア)のトルコ系住民に関しても、トルコ大国民議会がこの話題を取り上げ、そこに住むトルコ系住民にローザンヌ条約に起因する権利があることを喚起し、ギリシャもこうした権利を顧慮するだろうとの考えを語った。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:10200 )