フランス-アフリカ・サミット開催
2007年02月13日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、フランス-アフリカ・サミット参加のため本日パリへ
■ アブルゲイト外相:「大統領の出席はアフリカ大陸におけるエジプトの役割の重要性を反映している」

2007年02月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 ムバーラク大統領は本日、第24回フランス-アフリカ・サミットに出席するためフランスに向かう。サミットは来る木曜日と金曜日の2日間、カンヌ市で行われる。

 アフマド・アブルゲイト外相は、サミットの準備のために本日行われる閣僚級会合への出席にあたり、昨日の出国前に「ムバーラク大統領の出席はエジプトの役割の重要性を反映しており、フランス・アフリカ間対話のためのこの戦略的なサミットにおけるこれまでの活発な役割をさらに進展させ、アフリカ大陸で起こる政治的、経済的、社会的な変化に合わせてその役割を発展させていく意志をエジプトが持つことの表れでもある」と強調した。

 本紙のイブラヒーム・アル=バヒー特派員が伝えた声明によると、外相はこのサミットの期間中に、2009年に開催される次回サミットの招致にエジプトが名乗りを上げる件について決定を下す予定だという。これはアフリカ諸国に対するアフリカ中最大の援助国であるというエジプトの地位にふさわしいものとして検討されているものである。

 サミット参加国の外相は本日の会合で、「アフリカと世界の均衡」というテーマを掲げた今回のサミットの諸議題を扱う際の原則と全般的な枠組みについて議論し、各国民の利益に繋がる形でのアフリカの開発を後押しするような資源利用を拡大する方法、多角化した国際システムと情報化社会におけるアフリカの位置、世界の報道におけるアフリカのイメージについても取り上げる予定。

 アブルゲイト外相は、「サミットは開始以来、議論において硬直した型にはまることなく、柔軟性をその特徴としてきた。サミットはグローバル化や予防外交、平和維持といった枠組みの中でアフリカが直面している様々な困難を協議する重要な場であるとみなすことが出来る」との見方を明らかにした。

 また外相は、ムバーラク大統領の助言に従ってエジプトは、特に経済や報道の分野におけるエジプトの持つ能力や経験、国内の成功事例をアフリカ諸国に教示し、またそうした経験をアフリカ諸国に移入する際のフランスとの協力手段の検討についても、熱心に取り組むつもりだと付言した。

 カンヌのアフリカ情報筋が本紙のマルワ・タウフィーク特派員に語ったところによると、このサミットではソマリア危機を始め、スーダン・ダルフール地域の状況、エチオピアとエリトリアの国境問題、チャド情勢、スーダンとコート・ディヴォアールとの関係といったアフリカの諸紛争についても議論され、「アフリカと未来」と題したフォーラムではアフリカにおける成功事例ついても討議が行われるという。

 一方パリの外交筋は、フランスのジャック・シラク大統領の提言に基づいてスーダン、チャド、中央アフリカの首脳による縮小3者会談が、3国間の紛争調停を目的にサミットの傍ら行われる予定であると述べた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鳥居洋介 )
( 記事ID:10214 )