メッカ合意の履行に向けて各方面が努力 シリア、メッカ合意を歓迎
2007年02月11日付 Al-Nahar 紙

■ メッカ合意の実行に向けたワークショップ
■ ダマスカスはメッカ合意がシリアとの同意によって実現したと強調

2007年02月11日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】
【ダマスカス:シャアバーン・アッブード】
【各国首都:諸通信社】

 エルサレムの聖域においてイスラエルが掘削作業を行い、アクサー・モスクの広場に侵入するという挑発行為によって、メッカでの統一合意の実現に対するパレスチナ人の喜びを奪った一方で、パレスチナ指導部はメッカ合意を国際的に宣伝し、特に挙国一致内閣の樹立に関連した事柄と治安機関の統合、そして停戦の確立化に関して、合意の条項を実際的な措置として実現することに専念した。

■ マシュアル政治局長

イスラーム抵抗運動「ハマース」のハーリド・マシュアル政治局長は、ハマースはイスラエルとの間で調印された協定の尊重をうたった「組閣委任文書の内容を遵守」しており、「新しい政治的論理」に依拠していると強調した。

 また質問に対して、「そう、メッカ合意はハマースにとって新しい政治的論理であり」、「従来の協定を尊重するというのは新しい論理である。それは国民にとって必要なことだからであり、我々は現段階に適応した論理で、すべての勢力との共同見解の枠組みに即して話し合わなければならない」と語った。しかし、「それでもすべての組織にはそれぞれの政治的信念がある」と付け加えた。

(中略)

■ シリアの歓迎

 ダマスカスでは、シリア当局筋は本紙に対し、「(シリア政府は)メッカで達成された合意を歓迎する」と伝え、「パレスチナでの流血の事態を回避することと、パレスチナの現状対処しうる挙国一致内閣の枠組において、パレスチナの国民的団結を維持するため粘り強く努力していくことの必要性」を強調した。また「最近ダマスカスでパレスチナの二大勢力間で行われた会談では諸提案について前向きの相互理解を実現できた。そしてメッカにおいて議論され、合意に至ったのだ」と主張し、「シリアはメッカで達成された原則を実行に移し、すべての必要な手続きや措置を遂行することが必要であると考える」と付け加えた。

(後略)

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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:10237 )