アフマディーネジャード「われわれは核の列車を止めるブレーキなど捨ててしまった」
2007年02月26日付 Iran 紙

【政治部】アフマディーネジャード大統領は「イランは今日、神の恩寵により核燃料生産技術を獲得した。敵の脅迫・圧力など、イラン国民の発展の妨げにはならない」と強調した。

 複数の通信社が伝えるところによると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は治安維持軍政治思想局の責任者・宗教指導者らによる第6回全国会合の席上で、次のように述べた。「今日、〔イランが〕核の平和的技術〔を獲得すること〕に対して、敵は反対の声を上げているが、彼らは単に一つの技術・産業に異議を唱えているわけではない。むしろ強圧的抑圧世界の全勢力は、イスラーム革命が成し遂げた政治的・行政的能力に直面していることに異議を唱えているのである」。

 アフマディーネジャード大統領はその上でさらに、「敵はイランにおいてウラン濃縮活動が行われることそのものに、懸念を抱いているのではない。むしろ彼らは、イランが核技術を獲得することで、イスラーム革命の意志の前に敗れ去ること、自らの威厳が地に墮ちてしまうことを懸念しているのだ」と強調した。

 大統領はまた、「神の恩寵により、敵はイラン国民の意志の前に敬服して頭(こうべ)を下げざるを得ない時が来るだろう」と強調した上で、「敵は、国内の一部の者たちが自らを蔑んで白旗を揚げようとざわめき始めたことを見て、ほくそ笑んでいる」と指摘した。

 アフマディーネジャード大統領は、「イランの核の列車を止めるブレーキなど、われわれはすでに捨ててしまった。もはや後退はあり得ない」と強調、さらに「われわれが進むべき道は明らかだ。〔ハーメネイー〕革命最高指導者が描いた政策を、われわれは全速力で推し進める所存だ」と述べた。

 大統領はまた、さまざまな国がイランとの経済協力を強化させており、対イラン国連安保理決議の後も、締結された契約の数は目を見張るほどの増加を見せているとして、「経済の分野で我が国に危害を加えることなど、敵には不可能だ」と強調、「敵は世界の原油価格を下げることで、我が国の経済に打撃を与えようとしてきたが、われわれが来年度予算で石油への依存を下げたことで、敵の思惑も水泡に帰した」と付け加えた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10277 )