■ アサド大統領、「敵による争乱煽動の試み」を警告
■ ハーメネイー師「アメリカはこの地域で敗北するだろう」
2007年02月19日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領とシリアのバッシャール・アル=アサド大統領は昨日、アサド大統領のテヘラン訪問の締めくくりにあたって、「敵」がイスラーム諸国において争乱を引き起こそうと仕掛けた罠に対して警戒すべきであるとイスラーム教徒に対して呼びかけた。一方、イスラム共和国のアーヤトッラー・アリー・ハーメネイー最高指導者は、中東でアメリカ合衆国は敗北するるだろうと強調した。
アサド大統領は「敵はイスラム世界およびアラブ世界において争乱を起こそうと試みている」との見方を示し、「その試みは敵の最後の切り札であり、もしそれに成功すれば彼らの計画が全て実現する」と語った。
アフマディーネジャード大統領は、「民族や宗派の間に争乱を生じさせようと動いている敵の陰謀」に気をつけるようイスラーム諸国に注意をうながし、「イラク、アフガニスタン、レバノン、そしてパレスチナの現状は、敵の計画を前にして、イランとシリアの両国が協力することを必要としている」と述べた。
イランのテレビ局が報じたところによればハーメネイー最高指導者はアサド大統領との会談に際して「アメリカ合衆国は同盟国ともども、中東地域において敗北者となるであろう」「アメリカ合衆国は目標の実現に成功していない」と述べ、「中東地域とりわけイラクとレバノンにおいて宗教戦争を勃発させようとする敵に抵抗せねばならない」と強調した。
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( 翻訳者:河上直衣 )
( 記事ID:10283 )