■ イラン、革命防衛隊を乗せたバスの爆発で42人の死傷者
■ 最高指導者ハーメネイー、核計画見直しの可能性を示唆
2007年02月15日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【テヘラン:諸通信社】
イランがイラクの武装組織を支援しているとの疑いをアメリカが強める中、イラン南東のアフガニスタン、パキスタンとの国境に近い都市ザーヘダーンで、革命防衛隊員を運んでいたバスの前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、隊員11人が死亡、31人が負傷した。
半ば公的なイラン・ファールス通信社が報じたところでは、アル=カーイダへの帰属が疑われる「神の兵士」と名乗る集団が実行声明を発表した。
こうした治安状況の中、イランの最高指導者であるアリー・ハーメネイー師は、イランはセンシティブな問題である核開発活動の延期を検討する可能性があるとほのめかした。
またフランスのリベラシオン紙は「イランは過去にも活動停止を受け入れたが、そのことは同意到達に寄与しなかった」とのハーメネイー師の顧問を務めるアリー・アクバル・ヴェラーヤティーの指摘を引用した。加えてヴェラーヤティー氏は「イラン核危機に平和的解決を見出そうと望むなら、いかなる意見も遠ざけるべきではない」と述べたという。
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( 翻訳者:原田史歩 )
( 記事ID:10303 )