アヤソフィアの修復プロジェクトを継続している専門家グループが、外壁の運命を決定する。外壁がレンガのまま残されないのであれば、黄色もしくは赤色に塗られる予定だ。
建築史上、最も重要な建造物のひとつに数えられるアヤソフィアの修復が続いている。修復プロジェクトでは、建物の外壁を建設当時の状態に戻すこと、27年前にドームの下に設置された足場を撤去することが計画されている。
アヤソフィア博物館のハルク・ドゥルスン館長は、外壁の元々の状態は「石材と煉瓦両方を用いた壁体」であり、この外壁の表面に様々な時代にモルタルや塗料が塗られたと語る。ドゥルスン館長は、アヤソフィアの外観について様々な見方があるといい、次のように説明した。
「壁体の目地が今日まで残っていることから、保護材であるモルタルが塗られていたという意見があります。まずはモルタルが塗られていたのか塗られていなかったのか、このふたつの見解に結論が出される必要があります。
我々は目地仕上げの部分を観察しています。この目地が建物を保護できないのであれば、塗料の色が問題になってきます。しかしまだその段階にはきていません。とはいえこれまでに試行されてきた塗料があります。黄色、黄色の縞模様、そして最後には現在の赤色です。」
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( 翻訳者:丹羽貴弥 )
( 記事ID:10317 )