ヨルダン国王「アラブ諸国は中東和平カルテットの条件遵守を要望」
2007年02月25日付 Al-Nahar 紙

■ 中東和平カルテットの原則遵守へアラブ諸国がパレスチナ内閣に圧力

2007年02月25日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、UPI、MENA】

 フランス政府がメッカ合意によって発足したパレスチナ内閣と条件付きで協力する意向を表明するなか、ヨルダン国王アブドゥッラー2世は、イスラエル・テレビの第2チャンネルが放映したインタビューの中で、樹立に向けた努力が行われている挙国一致内閣が中東和平カルテットの条件を遵守する必要性に関してアラブ諸国で広い合意が存在すると主張した。

 またアブドゥッラー国王は、「西欧にとどまらずアラブ世界やある程度はイスラーム世界においても、国際的なレベルで共通の姿勢が見らる。それは、和平プロセスの進展を望むなら新しい内閣が受け入れるべき一定の基準があるということだ」と語り、「それは国際社会の各方面に限られたことではなく、アラブ諸国も同様にパレスチナ内閣が(米、国連、露、EUから構成される)中東和平カルテットの原則を遵守することを待ち望んでいる」、と付け加えた。

 アブドゥッラー国王は、和平プロセスの再開に向けて現在行われている努力は、「最後の機会」の努力であるとの見方を示し、「本当にこれが、我々皆が平和に共存してゆくための最後のチャンスだと感じている」と付け加えた。

 ヨルダン国王とエジプトのホスニー・ムバーラク大統領、パレスチナのマフムード・アッバース大統領(アブー・マーズィン)は、今後二日間で和平プロセスの再生について協議する。

 エジプト大統領府のスライマーン・アウワード報道官によれば、ムバーラク大統領は日曜日にアブドゥッラー2世国王と、明日月曜日にアッバース大統領と会談する予定である。

(後略)

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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:10319 )