イスラエル外相、中東和平アラブ諸国提案の修正を要求
2007年03月03日付 Al-Nahar 紙

■ リブニ外相、アラブ和平提案における帰還権に関する項目の修正をリヤド・サミットに要求

2007年03月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】

 ヘブライ語新聞「ハアレツ」が昨日報じたところでは、イスラエルのツィビ・リブニ外相は今月末にリヤドで開催される予定のアラブ・サミットに対して、2002年のベイルート・サミットでサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が提案したサウジアラビア・イニシアチブを見直すことを要求した。同提案は特に難民の帰還問題に関して修正を加えた後、アラブ和平提案となったものである。

 リブニ外相は、「サウジアラビア・イニシアチブをイスラエルにとって、また将来のパレスチナ国家におけるパレスチナ難民問題の解決に関するイスラエルの立場にとってより適切なものとするために発展させること」を要求したという。

 イスラエル外相はアラブ和平提案を受け入れるにあたってのレッドラインを提示し、特にアブドゥッラー国王の提案に述べられている難民の帰還権に関する項目について修正を要求した。リブニ外相はアラブ和平提案そのものについては、「前向きなものであり、紛争は国境をめぐるものではないと言明している」と述べている。

 またハアレツ紙は「イスラエル政府はアラブ・サミットがサウジの平和プランを議論するにあたって、イスラエルにとってより前向きなものに発展させるよう努めることを期待している」と加えた。しかし、もしサウジ・イニシアチブが修正されたとしてもそれをイスラエル政府が受け入れるだろうとの見通しは何ら示していない。

(後略)

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:10320 )