毒殺計画? オジャランは精密検査へ
2007年03月06日付 Radikal 紙

 アブドゥッラー・オジャランが毒を盛られたという訴えを受け、3人の専門医から成る委員会が検査を行うべくイムラル島へ派遣された。
 法務大臣で政府報道官のジェミル・チチェキ氏は5日の閣議の後オジャランについての質問に解答した。「オジャランは少しずつ毒を盛られている」という訴えや「オジャランの容態を明らかにするために独立委員会を」といった要求が提示されるとチチェキ氏は以下のように話した。
「オジャランの裁判の件はもはや欧州評議会の閣僚委員会における議題から外れた。トルコは大きな成功を勝ち取ったのだ。国内法の観点からオジャラン問題は議題から外れたのである。ある問題が議題から外れたら、新たな議題を出さなければならないのは自然なことである。そこでこのような嘘を試みたのだ。これは確実に嘘である。トルコ共和国は間違っても毒殺などという手段をとるような国家ではない。この方法をトルコが解決法であると考えていたのなら、今日を待つことなく、すでにこの方法を用いることが出来たであろう。だがトルコは間違ってもこうした卑怯な手段をとるようなことはなかった。なぜならトルコは、法治国家だからである。これは国際的な嘘だ。こうした嘘をつくことで、外国に支援をもとめ、議題に上げようとしているのである。」
 この問題が悪用されないように、5日昼ごろある教授をリーダーとする3人から成る検査委員会がイムラル島へ向かったと話したチチェキ氏は、以下のように続けた。
「ある毒物学の教授、内科医、そして心理学者によって必要な検査が行われている。我々が達した結果は、国民に公開する予定だ。嘘だということはすぐに明らかになる。週末までに検査委員会は解散することになる。」
 チチェキ氏は、ある新聞記者の「医者はトルコ人か、外国人か」という質問に対しては怒りを表し以下のような返答を行った。
「トルコには、世界的な医者が存在する。恥だと思わないのか。我々はトルコの医者を信用していないのか。トルコが全ての問題に外国人を連れてきて介入させるのは、どういうことを意味するのか。もちろんトルコの医者である。そして我々は彼らを常に信用している。彼らは専門家なのだ。」

■検査が行われている
 入手した情報によると、ウルルダー大学の毒物学教授、保健省系列のある病院に勤務する内科医とある精神医学の専門家の3人が、5日の朝イムラル島へと派遣された。この専門家らはオジャランの健康診断を行い、検査を行うべく血液、尿、毛髪繊維といったサンプルをとった。夕方、ムダンヤへと戻った専門家らは、検査結果を今週中にブルサ共和国検察局へとレポートの形で提出する予定である。オジャランの弁護士らは先週の木曜日イタリアの首都ローマで行った記者会見において、オジャラン氏の体内から正常値の数倍のクロームとストロンチウムが検出され、これを専門家が「慢性毒物中毒」と診断したと述べた。
チチェキ氏は、ケナン・エヴレン元大統領による「州制度」という提案に関心があるとしても、「同じ発言をあるものが行うと司法はどうするだろうか、そして別の者が行うとどうするだろうか。法を適用する人たちもとても躊躇してしまうのだ。であるから我々はもう少し注意深く振舞えればと思う。このような悪意のある問題に社会は準備できているのだろうか。特に、この4,5年で社会はこれほどの重荷を取り除くことができるであろうか。我々はこれらを注視しなければならない。」

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:10330 )