ギュレシュ元参謀総長:エルドアン現首相が大統領になれば混乱するだろう
2007年03月06日付 Milliyet 紙
元参謀総長であり、元正道党国会議員のドアン・ギュレシュは、レジェプ・タイイプ・エルドアンが大統領に選出されるべきではないと述べた。
ハベルチュルクで一昨日の晩放送された「記者クラブ」という番組に出演したギュレシュは、前参謀総長陸軍大将ヒルミ・オズキョクが大統領選に名前が挙がっていることに関連した質問に、「彼は民主的であり、ちゃんと教育を受けている。なぜ就任がないことがあろうか」と答えた。ギュレシュは、要約すれば以下の点を語った。
・ 公正発展党へ警告:
世俗主義はとても重要だ。公正発展党は正気を取り戻すべきだ・・・
・ 軍は、大統領府に進んではならない:
軍は「スカーフ(擁護者)がいる」と(の理由で)大統領府へ進んではならない。元軍人として、エルドアンに警告している。彼が大統領府に進みでれば、大きな混乱が生まれる。セゼルはうまくやっている。
・ 「つうかあ」はデマ:
(イギリス参謀総長との会談で、「タンス・チルレル首相が「つう」と命令すると、私は「かあ」と実行する」とギュレシュ本人が語った、と云われた。)「つうかあ」の件はデマだ。私の性質とは合わない。
・ スカート・パロディー:
(ギュレシュは、「私の意見をお気に召さないなら、スカートをはかせなさい」と言った。(約束を守らない彼に対し)レベント・クルジャはギュレシュ役を演じた舞台で自らスカートをはいた。)このパロディーには今でも笑ってしまう。彼を裁判所になどに訴えなかった。
・ アメリカを「打て」と命令:
治安警備部隊配備地域でPKKへアメリカのヘリコプターが資材を投下した。すぐに「打て」と命令した。アメリカの司令官を探し、このことを告げた。これ以後かれらは援助するのをやめた。
・ (2003年7月に北イラクで生じた)「トルコ軍兵士が拘束され頭に袋を被された事件(チュヴァル(袋)事件)」で抵抗すべきだった:
その場で抵抗せねばならなかった。現地の指揮官は抵抗の意思を示さなければならなかった。(統合参謀本部の)作戦司令官に責任はない。(注)
・ 私も2月28日を行った:
エルバカンのリビア訪問の以後、連立解消を私は望んだ、チルレルに。タンス女史は、「首相の地位を得よう」と言った。「おやめなさい、軍部は戦車では来ないでしょうが、警告を食らうでしょう」と答えた…。
私が参謀総長であったなら、(1997年)2月28日(過程)を決行したことだろう。もはや最期の手段だったから。共和国が危機に瀕していたのだ。エルバカンに「クズライ地区で労働者がデモをしても、たいしたことはない。しかし軍人が歩んだらここから出られませんよ」と述べた。最大の警告をした。
・ ビトゥリス事件:
(元ジャンダルマ(憲兵)総司令官)エシュレフ・ビトゥリスの死は全くの事故であった。サヴォタージュの類などではない。報告書にはっきりと書いてある。
(注)昨年トルコでヒットした映画『狼たちの谷イラク』では、この事件を冒頭のシーンで描いている。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:10333 )