共和人民党が東部・南東部で不人気の理由 -宗教色が薄いイメージ
2007年03月08日付 Zaman 紙
東部と南東部の多くの県で国会議員を輩出できない共和人民党(CHP)は、この地域から何故票を得られないのかを調査するための委員会を作った。10の県で調査を行った後、アンカラに戻った委員会は、作成した報告書を党首デニズ・バイカルに提出した。
「東部と南東部の問題」と題した報告書で、CHPが住民に不人気な原因として、この地域の民族的構造と宗教性が指摘されている。住民はCHPを「宗教性が薄い」と考えていることが注目される中、ある政党は宗教的側面から、またある政党は民族的な側面から住民の支持を獲得しようとしているということが明らかにされた。CHPが短期間でこの地域に新たに勢力を伸ばすことは難しいということが報告された。
先週一週間この地域を訪問していた党書記長補佐オウズ・オヤンがリーダーを務める委員会は、CHPの地方支部、市民団体、地域の名士たち、そして住民たちとの会合をもった。調査の後に作られた報告書で、CHPの支持率低下問題が一つの章にまとめられる中、住民の宗教性と民族的構造に注目が寄せられた。
報告書では、民主市民党(DTP)がこの地域でクルドナショナリズムを進展させようと活動していることが指摘され、「DTPはこの地域で非常に強い影響力と力をもっている。住民がどう思おうと、彼らはそういっている。彼らにとって、イズミルの住民がどう考えていようと重要なことではない」と言う説明がなされた。
この報告書では、東部と南東部の根本的な問題は労働と食料であることも強調されている。この問題について、「トルコの慢性的な問題である失業問題が、この地域では火急の問題となっている。こうした問題がテロ事件続発の大きな要因である。この状況のため、いくつかの地域で、若者たちの自殺が増加している」と述べられた。
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( 翻訳者:佐藤淳也 )
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