■ ハリーリー議員、サウジの仲介努力が待たれるなかブリュッセルへ アムル・ムーサー事務総長は「どちらかが勝利すること」の悪影響を警告
■ 武器流入問題に国連が懸念 国連決議第1701号に関する報告書の発表を前にイスラエルが態度を硬化
■ ジュンブラート代表とゲーツ米国防長官が会談「アメリカの優先事項はレバノン軍への武器供給と訓練」
2007年02月28日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
閣僚筋の表現によれば国内的には「閉塞状態」であり対外的には「開かれた状態」の政治的動向は昨日活発な展開を見せ、マイケル・ウィリアムズ国連事務総長特別政治顧問が国連安保理決議第1701号履行に関する報告書準備のためベイルートで協議を行う一方、「民主主義会合」代表のワリード・ジュンブラート議員はワシントンにおいて各方面との協議をつづけており、マルワーン・ハマーダ通信相とガッタース・フーリー前議員の同席のもとでアメリカのロバート・ゲーツ国防長官と会談を行った。
また「ムスタクバル潮流」代表のサアド・アル=ハリーリー議員は昨夜ベイルートからブリュッセルに到着し、今日から欧州委員会において公式の協議を開始する。ベルギーの首都への訪問は2日間続き、その間EUのハビエル・ソラナ共通外交・安全保障政策上級代表、ハンス=ゲルト・ペッテリンク欧州議会議長、ベルギーのギー・ヴェルホフスタット首相をはじめとする欧州委員会の高官らと会談を行う。協議はヨーロッパのレバノンへの支援、レバノンおよび中東地域の情勢について集中して行われる。ハリーリー代表にはファリード・マカーリー国会副議長、バースィム・アル=サバア議員、ミスバーフ・アル=アフダブ議員が同行している。
■ サウジの努力
政治的緊張を伴う国内情勢の行き詰まりの中で、政府筋は本紙に対して、「(関心は)今、レバノンの危機打開のために行われているサウジアラビアの努力に向けられている」と述べ、「結論を急がずサウジアラビアに役割を果たす「余地」を与えるべきだ。結果が出たら、そのときはそのときだ」と呼びかけた。また同筋は、「来月末にリヤドで開催されるアラブ・サミットへの招待を行うサウジアラビアの行動には、危機打開に向けてのサウジアラビアの『善意』がうかがわれる」との見解を示した。
(後略)
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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:10353 )