イラン大統領とサウジアラビア国王がリヤドで会談、レバノンとイラクの問題を協議
2007年03月04日付 Al-Nahar 紙
■ レバノン各勢力、連絡協議にはずみを与える「前向きな兆候」が存在するとの点で合意
■ サウジアラビアとイラン、宗派対立に歯止めをかけ「できるだけ早期に」レバノンの危機的な状況を解決することで合意
2007年03月04月付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【本紙、UPI、AFP、ロイター、MENA】
サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王とイランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、昨夜リヤドで開かれレバノンや中東地域や世界がその結果に大きな期待を寄せていたサミットで、「イスラーム世界における宗派対立を煽る導火線を除去する」ために努力することで合意した。
イラクでの宗派間暴力やレバノンの政治的危機、イランの核プログラムを中心としていたと想定される会談の内容の詳細は明らかにされていないが、会談の内容に詳しい情報筋は、両国は「レバノンの危機的な状況をできるだけ早期に解決する必要性があるという点で合意した」と強調した。
アフマディーネジャード大統領はサウジアラビア国王と会談を行ったあと、深夜にサウジアラビアを出発した。会談は三時間を要し、両国の首脳が個別に開始した後、サウジアラビア外相サウード・アル=ファイサル王子とイランのマヌーチェフル・モッタキー外相が加わった。
会合の終了時にファイサル外相は、サウジアラビアとイランは「イスラーム世界における宗派対立を煽る導火線を除去することに関して合意した」と語った。
■ レバノン
イラン大統領がリヤドを離れる前に会談の内容に詳しい情報筋は、サウジアラビアとイランの両国は「会談の中で、できるだけ早期にレバノンの危機的な状況を解決する必要があるという点で合意した」と語った。また、「このサミットによって、サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ・ハウジャ駐ベイルート大使とレバノンの各勢力の間で行われている会談が、特にイランと強い関係があるスンナ派およびシーア派の勢力などすべての勢力が満足する状況へ達することになるだろう」との予想を示した。
(後略)
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:10385 )