エルドアン首相、腰痛再発 -痛みに苦しみ、感激で涙した一日
2007年03月13日付 Radikal 紙
首相に就任して以来2度腰痛により治療を受け予定をキャンセルしたレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日も同様の問題に突き当たった。腰痛により閣議に3時間遅れで出席したエルドアンは、その後トルコ大国民議会(TBMM)での「独立行進曲86周年記念式典」に参加した。どうにか立っていられるという状態ながら、ハーフィズ(コーラン暗唱者)が朗誦するチャナッカレ・カシーデ(頌詩)に耳を傾け、TBMM議長ビュレント・アルンチと共に感激の涙を流した。エルドアンが時間に間に合わなかったため閣議は、外務大臣アブドゥッラー・ギュルの外相府で行われた。
エルドアンの今日の予定はキャンセルされた。
■「外相は予行演習をしている」
閣議は昨日例外的な形でギュルの外相府で行われた。一日の予定を11時の閣議から始めることになっていたエルドアンが、何の連絡もなく会議に欠席したのは、健康上の理由であると取りざたされた。会議がギュルの外相府で行われたことを、「ギュルは予行演習をしている」という者もいた。しかし実際は、エルドアンは3時間遅れて14時15分に首相府に入ったことが明らかになった。腰の痛みがぶり返していたのである。
■予定をキャンセル
首相府スポークスマンアキフ・ベキは、エルドアンの腰痛が再発したことと自宅で医師の診察を受けさせていたことを明らかにした。ベキは、首相は今日一日休養を取って過ごすように医師らに勧められたと述べ、閣議とTBMMでの「独立行進曲記念式典」の後は自宅で休養をとる予定であると述べた。
しかしエルドアンはこの発表にも関わらず、式典の後、新たに任命された知事らとTBMMの首相室で面談した。エルドアンは、保健相レジェプ・アクダーとも会った。この後、以前から決まっていたデンマーク国会議長との会談と公正発展党中央本部の中央実行委員会の会議はキャンセルされたと伝えられた。エルドアンが今日行くと予定されていたシュルナク県とアルバニアの予定が健康上の問題を理由に延期されたと発表された。
■3月12日は国家の記念日
エルドアンは痛みにも関わらず議会での「独立行進曲86周年記念」式典にも参加した。引退したハーフィズであるビラル・デミルがチャナッカレ戦争を詠った叙事詩をカシーデ(頌詩)の形式で朗誦すると、アルンチとエルドアンを初めとした多くの参加者は目に涙を浮かべた。議会での会見において、閣議で独立行進曲が承認された3月12日を国家記念日として認める決定をすると発表したエルドアンは、公的機関ではこの日が毎年思い出されることになるだろうと述べた。エルドアンは、会見をメフメト・アーキフ・エルソイ(独立行進曲の作詩家)の「アッラーよ、われわれ国民にもう一度独立行進曲を書かせることのないように」という言葉で締めくくった。
■腰痛の理由は落馬?
エルドアンは、昨年4月「筋肉の痙攣」からスバイエヴレリ地区にある自宅から一週間出ることが出来なかった。この頃、首相は多忙を極めて、長期間立ったままだったことから痛みがでたとされた。エルドアンの腰痛は2003年の7月、イスタンブルでの公園開園式典で落馬したことが原因である。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:10394 )