高級ホテルのような刑務所が今日、アンタリヤで開所
2007年03月15日付 Milliyet 紙

アンタリヤのアランヤ郡で、2千万新トルコリラ(約18億円)かけて作られたL型の刑務所が今日開かれる。刑務所の居住設備は五つ星ホテル並みで、教育プログラムは学校並である。

 アンタリヤのアランヤ郡で、建設が3年前に始められ、400台のカメラで監視され、ハイテクを用いたあらゆる警備システムをもつL型の刑務所が、今日開かれる。
 マフムトラル市に建設された、26万平方メートルの土地に、塀で囲まれた敷地面積が8万5千平方メートルにも及ぶこの刑務所は、高度な警備体制、高水準な居住設備と施設が目を引く。
 2千万新トルコリラ(約18億円)をかけて作られたこの刑務所とその周辺施設は、400台のカメラで24時間監視される。触れるとアラームがなるセンサーに囲まれた刑務所の周りには、5.5メートルの高さと720メートルの長さを持つ塀もある。

■目の網膜を読み取る
 この刑務所では内部での移動はすべて、管理局から与えられるカードで管理される。刑務所に入る職員、訪問者、弁護士たちは目の網膜を読み取られる。身元確認が行われた後入り口の回転ドアまで進むと、訪問者らは、今度は再び、機械に目を読まれるのだ。入所許可が与えられると、自動回転ドアから中へ入るのである。
 この刑務所の建設には17万5千メートルのケーブル線、4万メートルのパイプ、6千トンの鉄、そして8万立方メートルのコンクリートが使われている。共同の面会所と個室の面会所、そして弁護士との面会を行う部屋には防弾ガラスが使われている。
 刑務所では心理学者が一人常勤し、医者、歯医者、教師は定期的に巡回してくれる。刑務所には5つの教室、2つのサッカーコート、多目的サロン、図書館、礼拝所、8つの作業所があり、3つの医務室、1つの歯科診察場、男性用と女性用の保健室、託児所、ここで暮らすことになる子どもたちのための遊戯室や寝室もある。

■「刑務所ではなく、学校を開く」
 アランヤの共和国検事長アリ・イェルデンは、「ここは世界で最も安全な刑務所と言える。犯罪を減らすことと、犯罪者たちに新しい人生を用意するという目的で作られた。私は、こうした観点が非常に重要だと考えている。人間として生きるための、あらゆる必要条件を備えたこの刑務所は、「贅沢」ではなく、「理想的」であると考える必要がある」と述べた。

 すべての囚人の大部屋に、気分が悪くなったときや問題が発生したときに助けを求めるための「緊急救助」ボタンがある。刑務所の監房システムは7人ずつのユニットからなる。ここで1日中一緒に過ごす7人のために割り当てられる、1人用と3人用の監房がある。67のユニットが存在する刑務所に469の監房がある。監房は一部3人部屋で、合計で497人の囚人が暮らせることになる。

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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:10412 )