エルドアン首相、チャナッカレ戦勝記念日で歴史を学ぶ大切さ訴える
2007年03月19日付 Radikal 紙

チャナッカレ戦勝記念式典は、政治色のあるものとなった。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、10名の大臣と共にチャナッカレでの式典に出席し、国民の統一と正義を訴えた。共和人民党(CHP)のデニズ・バイカル党首は、祝電で政府に対し、「分裂や保守反動の脅威から、我々がトルコを守ります。」というメッセージを伝えた。

チャナッカレ海戦勝利の92周年を祝うための式典は、市営スタジアムで開かれた。式典には、エルドアン首相に加え、ジェミル・チチェキ法務大臣、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣、ヒルミ・ギュレルエネルギー天然資源大臣、メフディ・エケル農業村落大臣、オスマン・ペペ環境森林大臣、アッティラ・コチ文化観光大臣、ファルク・ナーフィズ・オザク公共事業大臣の他、国務大臣ベシル・アタライ、キュルシャド・トゥズメンも出席した。アリ・バルダクオール宗務庁長官は、宗務庁長官として初めて3月18日の式典に出席した。

観閲式後演壇に上がったエルドアン首相は、若者たちへのメッセージで、「歴史を知らないものに、歴史を築くことはできない」と述べた。団結を訴えたエルドアン首相は、以下のように述べた:
「我々は皆トルコ共和国を愛しています。我々は皆メヴラーナやスルタン・アヴダルのしもべとなりました。我々はトルコに豊かさをもたらした多様性を愛して止みません。我々の歴史が終焉を迎えた、我々の国民としての存在価値を疑問視する人たちは、「チャナッカレは手放せない」という叫びに耳を傾けるがよいでしょう。(昔と)同じ統一性を守り、未来への闘争を独立闘争のように戦っても、目の前には何も残らないでしょう。我々は幸福で豊かなトルコを目指しています。イスタンブルにいても、チャナッカレにいても、アンカラにいても、ディヤルバクルにいても、アンタリヤにいても、カルスにいても、みんなトルコ国民なのです。自由や国民所得が全国に行き渡るようなトルコ、平和や、正義を含めて国民の権利が行使されるトルコを目指しています。」

■バイカル党首に拍手なし

式典に参加しなかった共和人民党(CHP)バイカル党首は、祝電でチャナッカレの闘争を説明する内容の「現在も、分裂や保守反動の脅威からトルコ共和国を守り抜きます。」というメッセージを送った。他のメッセージに拍手したエルドアン首相と随行大臣達は、バイカルのメッセージには拍手しなかった。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:10432 )