■ イラク問題に関する閣僚級会議、4月初めに開催
■ アメリカ議会、民主党の勝利と敗北
2007年03月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イラクでの戦争に対するアメリカの関与に終止符を打つことを目指す米議会の民主党議員らは昨日、キャピタル・ヒルの両翼においてジョージ・ブッシュ大統領の政策に挑戦した。下院歳出委員会では、2008年9月1日に米軍をイラクから撤退させる案が可決された。しかし上院においては120日以内にイラクからの撤退を始め、2008年の3月には米軍部隊の大部分の撤退を完了させるという案について採決が行われたが否決された。
米議会での公聴会において、任期を終えたザルメイ・ハリールザード・イラク駐在大使は、「イランやシリアのような諸国がイラクにおける暴力の抑止を支援するよう説得するためにある時は圧力をかけ、またある時は参加を呼びかける」方法に支持を表明し、「(そうした方法がとられているのは)米国務省が少なくともイランの問題に関してイランと話し合いを続けてゆく意向である証拠だ」と述べた。
また米国務省は、米国務長官とイランおよびシリアの外相が出席するイラク問題についての閣僚級会議を4月1日か2日に開催する可能性があると述べた。
ある米国務省高官は「この件については今なお努力中である」と明らかにした。
会議の開催地については明らかにされていないが、アメリカは先にこの会議がトルコのイスタンブールで開催されることを希望すると述べている。
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( 翻訳者:河上直衣 )
( 記事ID:10475 )