ガランティ銀行、銀行カードの機能をそなえた腕時計と携帯電話、4月に開始
2007年03月27日付 Hurriyet 紙

マスターカードによる「プリペイドシステム」であるペイパス・システム(PayPass)を、ヨーロッパで始めて、ガランティ銀行が「ボーナス・トリンクス」という名称で導入したが、今度は、銀行カードはプラスチックカードであるという概念を打破し、新しい形の「銀行カード」を提示した。4月に、初めて、銀行カードの機能を備えたICチップ搭載の腕時計が、その後ICチップ搭載の携帯電話が実用化される。ICチップ搭載の時計や腕時計で、ガランティ銀行の支店から小額決済が行えるようになる。

■ICチップ搭載の時計や携帯から支払い
ガランティ銀行のペイパス・システム(PayPass)の実用化は、カードだけでなく、その他多くの製品においても可能となる。ガランティ銀行決済システムのジェネラルマネージャーであるメフメト・セズギン氏は、再びヨーロッパ初となる機能を取り入れるこの試みによって、消費者はボーナス・トリンクを導入した時計を提示するか、あるいはICチップ搭載のボーナス・トリンクのタグを携帯電話に貼り付けて提示することで小額決済が出来るようになると説明した。ICチップ搭載の腕時計は、マスターカードからガランティ銀行に提供される。また銀行はそれを一定価格で顧客に配布される予定である。4月から始まる配布で注文が殺到しても、トラブルが続くとは考えにくいと話すセズギン氏は、腕時計の価格はまだ決定していないと強調した。

■若者にとって魅力的な支払手段
「今ご覧になっているこの一個の腕時計、すぐそばにあるプレゼントとしてもらったこの携帯電話」と言ってペイパス・システムを紹介するメフメト・セズギン氏は、必要なICチップは腕時計や携帯電話、キーホルダーにも取り付けられると説明した。セズギン氏は、ICチップ搭載の腕時計を、特に若者達にとって魅力的な支払手段になると予測して考え出したことを明らかにした。

■最大で30YTL
小額決済の為に用意されたペイパス・システムは、バーガーキング、シナボン及びスターバックスなどの店舗において初めて試験的に導入される。これまでのように、ボーナス・トリンクのカードでPOS装置にICチップや磁気ストライプを読み込ませたり、カード会社への照会がなされたり、領収書にサインするといった手間がなくなり、30YTL(約2600円)以下の支払いは、カードで端末に触れるだけで出来るようになる。30YTL以上の支払いについては他の銀行カードと同様にサインや暗証番号入力が必要となる。

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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:10496 )