アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、大統領に就任した2000年5月16日から2007年3月23日までの間に、彼の元に寄せられた270人の犯罪者の恩赦に関する決定のうち260件を承認した。セゼル大統領が恩赦を承認した犯罪者の多くが、刑務所でハンガーストライキを行った後「ウェルニッケ・コルサコフ症候群(ビタミンB1欠乏症により特定の脳機能の喪失をもたらす脳疾患―校閲者註)」を発症した者である。元大統領のケナン・エヴレン氏は27人、スレイマン・デミレル氏は100人の犯罪者の恩赦を承認していた。トゥルグト・オザル氏は大統領職に就いていた4年間で21件の恩赦を行った。セゼル大統領は恩赦の根拠として憲法104条の「長期間の疾病、身体的障害、老齢化などの理由が明確な者の刑罰を軽減もしくは免除する」という条文を持ち出し、恩赦を行った。
大統領府のインターネットサイトに掲載されている情報によると、セゼル大統領は、公正発展党政権の時代に、782件の法律のうち725を審査し施行するべく首相府へと送った。任命以外のことがらに関する6337件の閣議決定のうちの6330、任命に関する126件の閣議決定のうち106を、1506件の各省庁が準備した法案の全て、3719件の共同法令のうち3219を承認した。また同期間に54件の法律、7件の任命とそれ以外の計26件の閣議決定、そして459件の共同法令を差し戻した。大統領府へと送られた3件の閣議決定、4件の共同法令については現在手続きがなされているが、37件の共同法令は差し戻された。セゼル大統領は、この期間でてきた183件の任命のうち162を承認する一方で、8件を差し戻した。このうち1件は任命承認が待たれている。また、116件の恩赦請求のうち107を承認し、8つを差し戻した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:10498 )