ヴァンのアルメニア教会、博物館としてオープン -356名の参加で式典実施
2007年03月29日付 Hurriyet 紙

ヴァンのアクダマル島に位置し、文化省によって260万トルコリラ(約2億2千万円)を費やして修復された歴史あるアルメニア教会が、アクダマル教会記念博物館としてオープンする。オープンの前日にヴァンに到着した、トルコアルメニア教会総主教メスローブ2世は、教会が修復され博物館としてオープンしたことは至福の境地であると述べた。
 メスローブ2世は、「この計画の完成に関わった人々に祝意を表する。博物館の開館に際し、アルメニアとの会談はなかった。彼らとの関係は無い。我々は自治を持った教会だ」と話した。

■多方面からの出席

 博物館のオープンのため、招待客と国内外の新聞記者など計356人の出席予定者が確認された。式典には文化観光大臣アッティラ・コチ、トルコアルメニア教会総主教メスローブ2世、アメリカ・ロサンゼルスの大司教モーセフ・マルディロシアン、センパッド・ラパジャン、ニューヨークのカージャ・バルサミアン、アルメニアからは文化省副大臣ガギック・ギュルジュヤンを団長とする20人の代表団、20カ国の大使や国会議員、アルメニア宗教団体の代表者が出席する。

■十字架は掲げない
 
 アルメニア宗教団体からの要望にも関わらず、アクダマル教会のドームに十字架は掲げられない。外務省は、文化省に対し「イスタンブルにあるアヤ・ソフィアは博物館なので礼拝は行われないし、ドームにイスラム教のシンボルである三日月もない。アクダマル教会も同じ状況下におかれるため、十字架を掲げるのは適切ではない」という見解を発表した。

■カルスの思い出

 ヴァンでのオープンの為、アルダハン・チュルクギョズ国境からトルコに入国したアルメニア文化省副大臣ガギック・ギュルジュヤン始め20人のアルメニア代表団は、夜カルスに到着した。代表団は翌朝に12使徒教会、石の橋、歴史的家屋を見学し、写真撮影を行った。


 

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:10512 )