シリア大統領、レバノン挙国一致内閣樹立か早期選挙を呼びかけ
2007年03月20日付 Al-Nahar 紙
■ アサド大統領「レバノンの危機の解決は挙国一致内閣か選挙による」
2007年03月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【インターネット、ロイター、UPI、AP】
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は挙国一致内閣の樹立を呼びかけた。またその上で、早期の選挙実施がレバノンの政治的危機解決の唯一もう1つの選択肢であると述べた。またアサド大統領は、シリアは来たるアラブ・サミットにおいてレバノン、イラク、パレスチナの問題についてサウジアラビアと協力すると述べ、アメリカ合衆国こそ中東和平プロセスに立ちはだかる障害であるとの見解を示した。
サウジアラビアの新聞「アル=ジャズィーラ」紙が行ったインタヴューの中でアサド大統領は、「シリアはレバノンが現在の危機から脱出するよう支援し、2005年のラフィーク・アル=ハリーリー元レバノン首相暗殺事件に関する国際調査委員会を支援する用意がある」と述べ、「この件に関与したいかなるシリア人も裏切り者である」と繰り返した。さらに「関与した者がいると証明された時は、シリア体制の枠外の法廷へ持ち込まれる以前にシリアで裁かれるであろう」と付け加えた。また、「問題は法廷の中身であり、それは第一に先ずレバノンの問題である」と強調し、「レバノン政界の主要な勢力はレバノンの主権を侵害するものとみなされる今回の法廷設置案を拒否している」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:10577 )