3人の大統領を選出してきた現行の憲法に我々も従う
2007年04月06日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相は、大統領選立候補者の決定に関し、国会議員および市民団体との話し合いを昨日から始めた。首相はまず、トルコ労働組合連盟と会合を開き、続いて30人の国会議員に対し意見の聞き取りを行った。首相公邸でエルドアンと面会した30人の国会議員は、苗字のアルファベット順に招き入れられた。
トルコ労働組合連盟が15日前に出した要求を受けて実現した会合で、エルドアン首相は、労働者問題ならびに大統領選立候補についても話し合った。だが、首相自身の名前を含め、候補者の名前については明言しなかった。
■選出方法は憲法に記載されている
トルコ労働組合連盟と行った会合で、エルドアン首相が次のように話したことがわかっている。「現行の憲法に基づき、これまで3人の大統領が選出されてきた。大統領の選出方法は憲法に記載されている。それに基づき3人の大統領が選ばれたのだから、私たちもその方法に則って大統領を選出する」。さらに同首相は、「一部で緊張を生み出そうとする者たちがいる。対話の門を閉ざしているのだ」と話した。
エルドアン首相は、経済の安定した状況が保たれているとしたうえで、「緊張が起これば、それだけで経済に悪影響を及ぼす。そんなことは許さない。大統領選については世間でも議論が起こっている。だが、現時点で特定の名前を出すつもりはない。市民団体の意見も聞く。そのうえで、すべてを4月18日の公正発展党中央執行委員会で決定し、この問題を終わらせる」と話した。
トルコ労働組合連盟の代表と行った会合で、エルドアン首相は、昨日の朝、高等教育機構(YÖK)が行った大統領選についての発言にも意見を述べ、「大統領選挙のプロセスは激しく非難されている。だが、大統領選挙は最初から最後まで憲法と民主的規則に則って行われるのだ。にもかかわらず、非難を浴びることに不快感をいだいている」と言ったことがわかっている。
■エルドアンは大統領になることを望んでいる
トルコ労働組合連盟のクルチュ会長は、会合のあと、エルドアン首相が出馬するか否かについて意見を求められると「首相の様子からはわかりませんでした」と述べた。一方、会合からエルドアン首相が“大統領”になることを望んでいるとの印象を受けたとも話した。クルチュ会長は、「エルドアン首相は大統領になることを望んでいると思います。ですが、状況が許さないので黙っているのです。私が理解した限りでは、市民団体の意向を確認したうえで決断するのでしょう」と話した。
同会長は、連盟側もエルドアン首相に対し大統領選についての見解を伝え、危機を起こさず安定を脅かさない範囲で、憲法が明らかにしている精神に則る必要があることを伝えたと話した。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:10580 )