トルコはイスラーム諸国の灯台 -オランダ人作家ヘールト・マック氏語る
2007年04月08日付 Zaman 紙

ガラタ橋を起点にしてイスタンブルを描いた「かけ橋」は、3月14日から24日に開催された伝統ある「図書週間」のために書き下ろされた。作家ヘールト・マック(Geert Mak)氏は、この「かけ橋」という著書とともにオランダとトルコ両国のアジェンダを明らかにした。

トルコ語版2万部を含む100万部が印刷され、読者に無料配布された「かけ橋」はすべて底を尽いた!作家ヘールト・マック氏は、ガラタ橋を起点としてイスタンブルをまるで歩かせているかのように活き活きと描写し、何十万ものオランダ人家庭にイスタンブルの魅力を伝えた。

ヘールト・マック氏は、オランダがトルコを介して中東に橋をかけることの戦略的な重要性を人々に訴え、そして同時に現代トルコも、他のイスラーム諸国に対して灯台のような役割を果たすと信じているという。本紙はオランダの最も著名な作家のひとりであるマック氏とともに、「かけ橋」、イスタンブル、そしてオランダについて語り合った。

ヘールト・マック氏は、オランダを代表するジャーナリストであり作家のひとりだ。とくに都市生活をテーマにした著作によって多くのファン層を獲得してきた。伝統ある「図書週間」の贈り物となる本を書いてほしいというオランダ図書財団の要望を受けて同氏は、「初めて見た瞬間からずっと、そのたたずまいとアイデンティティで私を虜にしてきた」というイスタンブルのガラタ橋を書くことに決めたという。

その著書はイスタンブルとアムステルダムを行き来しながら、作家自身の言葉をかりると「かけ橋の一部として」書き下ろされた。その作品の中でマック氏は、自らのおかれている悪条件にも関わらず決して譲らないトルコ人の誇り、そして内面に生かし続けているダイナミズムをはじめ、西洋と東洋のはざまでの興味深い分析を行っている。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:10594 )