大統領選に関する国軍の見解を新聞論説者が公表
2007年04月09日付 Yeni Safak 紙

昨日(8日)メディア史上初のことが起こった。トルコ国軍の大統領選挙に関する見解が、ヒュッリイェト紙の執筆者エミン・チョラシャン氏によって公表されたのだ。

「軍は大統領選出をどのように考えているのか」という見出しで筆を執ったチョラシャン氏は、記事を「まずあることを明確にしておこう。トルコで今後、軍隊がクーデターを起こすことは、まずありえない」と始めた。

チョラシャン氏は、「大統領選挙を前に、軍は何をしているのだ」、「軍はどうしてこの問題に密接に関与しないのか、発言しないのか、そして我が国を方向付けないのか」、「それとも、彼らが大統領の座に就くのを受け入れたのか」といった質問を向けた。

「軍は、今現在、窮状にある。憲法と法律によってがんじがらめになっている状況にある」と述べた同氏は、軍は静観せざるをえないとした上で、ここ最近の高等教育機構(YÖK)の会合で大学の諸学長が声明書の形で発表した見解に軍は賛意していると記した。ただ、この問題では、投票には367名の国会議員の参加を条件とした彼らの意見には見解を示さなかった。       

チョラシャン氏は、軍はエルドアン現首相が大統領になることを望んでいないと強調し、トルコ国軍は候補者として名前が上がる人物の夫人がスカーフを被っているか否かには関心を抱いておらず、問題は精神的なものであると述べた。同氏は、エルドアン首相が大統領になった場合、軍は大統領府の招待に応じない形で反応しようと記した。

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http://hurarsiv.hurriyet.com.tr/goster/haber.aspx?id=6291233&yazarid=5


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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:10606 )