次期大統領、エルドアン現首相でなければ誰?
2007年04月10日付 Zaman 紙

20年間にわたり内部を見てきた政界観察者は、「もしレジェプ・タイイプ・エルドアン首相でなければ、アブドゥッラー・ギュル外相が大統領になる。なぜならエルドアンに次いで国家の内情を見てきた人物は、ギュルであるからだ」と述べた。「アフメト・ネジュデト・セゼル現大統領に票を投じて、なんと大きな間違いを犯したかが、後になってわかった。今回は同じ過ちを犯さない。次期大統領は、絶対に国会内部の、とてもよく知る人物となろう。」

トルコ大国民議会の議長ビュレント・アルンチは、数ヶ月前の個人的な談話の中で、新たに選出されうる大統領の「プロフィール」がどれほど確固たるものかを、以上のように明らかにした。

アルンチ議長のこの言葉に似た表現を、暫く前に首相府で会った高官は次のように口にした。「失効させることので来た規則の数は1500に過ぎない。もし大統領の座にいたのがセゼル以外の人物であったのなら、先の数は2倍以上となったことだろう。」

アルンチ議長と首相府の高官が口にした上記の言葉は、もうひとつの意味を帯びていた。アンカラの舞台裏では、新大統領が国会の外から選出されることもありえるといわれる際、特に2人の人物が思案されていた。1人は元最高裁判所長官サミ・セルチュクであり、もう1人は元外相ヒクメト・チェティンである。セルチュク氏の名を挙げた者は、「1982年憲法は混乱の最中に無理に作成されたものであり、無効である」との言葉に集約される氏の「民主主義」的人柄を強調した。一方、チェティン氏を陰ながら推した者は、「アメリカも望んでいる」と述べていた。アルンチ議長の先の言葉は、ある意味、チェティンとセルチュク両氏が大統領候補者となるのを何ヶ月も前から否定していたのだ。

以上より、最後に2つの問いが残った。大統領となるのは、エルドアン現首相か、そうでなければ彼が適任だと見る公正発展党員か?もし、エルドアン首相が大統領候補者にならなければ、誰を候補者として擁立するのか?大統領候補者の公示開始は2007年4月16日であり、一週間を残す現在では、この2つの問いへの答えは明確でない。世論がどれほど熱狂的に期待していようと、エルドアン首相が候補者とならなければ、候補者として名の挙がる公正発展党員は、どれほど興奮し緊張しよう…。



Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:10618 )