ライス米国務長官、アラブ和平提案の再提案を求めてアラブ4カ国と協議
2007年03月24日付 Al-Nahar 紙

■ ライス米国務長官、パレスチナ問題の解決にはアラブ・イスラエル間の「和解」進展が必要との見解を示す

2007年03月24日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、アンマン:ウマル・アッサーフ、ワシントン:諸通信社】

 昨日中東歴訪に向かったコンドリーザ・ライス米国務長官は、「アラブ諸国は、イスラエル・パレスチナ紛争の解決を実現するためには、和平プロセスの最後にではなく、和平プロセスの出来る限り早い時期に、アラブ・イスラエル間で進展が得られるように支援し努力することが必須であると認めなければならない」と述べた。

 さらにライス長官は、「言っていることは、パレスチナ国家が存在するようになるときには、イスラエルとアラブの和解の用意ができているであろうということである…しかし、パレスチナ国家の樹立を支援するために、アラブ側によって初期の段階で進展させられることを確定する試みが存在しなければならない」と述べた。

 ライス長官は、アラブ連盟がアラブ和平提案を再提案することを希望すると述べた。このアラブ和平提案は、2002年にベイルートでのアラブ首脳会議においてサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が提案して採択された和平案であり、イスラエルが1967年に占領した土地から撤退することと引き換えに、イスラエルとの関係正常化を呼びかけている。

 ライス長官は、この和平案を議論に取り上げることをアラブ4カ国[※後出の親米4カ国]に対して求めていくことを示唆し、「いつかアラブ和平提案が単なる宣言でなく、議論の土台となれば非常によいことだ」と述べた。また、「現在、まもなく開催されるアラブ首脳会議を視野に入れたうえで、アラブ和平提案の再提案についてアラブ諸国と話し合いの機会を得ることが重要であろう」と言葉を結んだ。

 本日、アラブ4カ国、すなわちヨルダン、エジプト、サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦の外相は、エジプト南部のアスワンでライス長官と会合を持ち、その後ライス長官は、27日月曜日にアンマンを訪問する予定である。

 在アンマンのアラブ外交筋は、アラブ4カ国の情報機関の責任者らとライス米国務長官とによって「治安会議」が開かれるとの予測を述べたが、アスワンで本日行われるのか、あるいはアンマンで行われるのかは特定しなかった。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:10639 )