クルド地域政府のネチルヴァン・バルザーニ首相、より柔軟姿勢
2007年04月15日付 Milliyet 紙

クルド地域政府のネルヴァチン・バルザーニ首相は、自分たちはPKKから被害を受けており、400もの村々への支援活動が妨害されていると語った。またトルコは一度も国境侵犯をしたことはないとも述べた。

クルド地域政府のネルヴァチン・バルザーニ首相は、テロ組織であるPKKの活動が自分たちにとっても問題であるが、平和的な方法による問題解決を支持すると述べた。バルザーニ首相はPKK問題についてトルコ政府と直接、あるいはバグダッドの中央政府を通じて、会談を行う準備があるとも語った。

アルビルにあるクルド地方議会で、エンファル事件に関し設けられた会合で発言したバルザーニ首相は、トルコが対PKK作戦のため越境する可能性についても言及した。
地方議会のアドナン・ミュフト議長とともに声明を出したバルザーニ首相は、PKK問題を解決するために、いつでもどこであろうともトルコ政府と会談する準備があると明らかにした。バルザーニ首相は「以前、アブドゥッラー・ギュル・トルコ外相とイスタンブルでの会談を行う予定があったが、キャンセルされた。もしこの会談が行われていれば、問題は解決できていただろう。」と述べた。
バルザーニ首相は、トルコは今まで一度も国境侵犯をしたことはないと述べ、彼らが統制下におく北イラクの地域には武装したPKKが存在していると認めた。

■PKKは我々を苦しめている

バルザーニ首相は以下のように語った。
「かつて我々はPKKにかなり苦しめられた。現在は、400もの村々への支援活動が妨害されている。武装集団を用いてこの地域に支配拠点を作っている。これが真実であり、我々が悩んでいる問題なのだ。ヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長はこの地域とPKKをよく知る人物の一人である。PKKは、小規模で、一箇所にとどまらずに移動を続ける集団で構成されている。兵士として狙われ難い。最後の手段として軍事行動を起こす前に、対話によって問題は解決できる。」

バルザーニ首相は他の問題に関して、キルクークはイラクの内政問題であり、憲法140条の条項で解決しうると述べた。バルザーニ首相は「憲法140条の効力、あるいは他の問題に関してトルコ側に不安があれば、この不安を軽減するための準備を常にしている。」と述べた。

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:10652 )