■ 潘事務総長、4月末にシリアを訪問へ
2007年04月08日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ダマスカス:MENA】
潘基文国連事務総長は、この4月末にシリアを訪問し、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領および政府高官と会談を行う意向である。
ダマスカスの外交筋は、「潘事務総長がシリアの指導部と論議しようとしている議題は、レバノン・シリア国境を越えた武器の密輸を阻止するための国境の監視の問題と関係がある」と伝えた。これについてシリア政府は一度ならず強く否定している。
また会談では、レバノンの故ラフィーク・アル=ハリーリー前首相の暗殺に関する国際法廷や、シャバア農場、レバノン・シリア国境の画定といった問題や、イラク問題、2000年以来中断しているシリア・イスラエル間の和平プロセスについても話し合われる予定である。
潘事務総長のダマスカス訪問は、ナンシー・ペロシ米下院議長および民主党議員団の訪問やそれにつづく共和党のダレル・イーサ下院議員の訪問など、欧米諸国要人の訪問が続いた後に行われるものである。
潘事務総長は、エジプト、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ、サウジアラビア、レバノンといった中東諸国を訪問していた。昨年の9月末の就任以来初めてのこの中東歴訪ではダマスカスは訪問先に含まれていなかったが、先日リヤドで開かれたアラブ首脳会議に際してシリア大統領と会見している。
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( 翻訳者:武渕史 )
( 記事ID:10657 )