危険にさらされているのは現状維持者だーアルンチ議長、セゼル大統領発言に反論
2007年04月16日付 Zaman 紙

昨日(15日)ビュレント・アルンチ国会議長は、体制が危険にさらされているとの見解を主張するアフメト・ネヂデト・セゼル大統領に対し、返答した。同議長は、体制が危険にさらされているようなことはなく、むしろ、現状維持者こそ危険にさらされているのである、と述べた。

アルンチ議長は、「トゥルグト・オザル思想推進協会」が議会に対して授けた「民主主義賞」を(代表して)受け取り、トルコ会議所・商品取引所連合大学で催された授賞式では、来たる大統領選に関して重要な発表をおこなった。

同議長は、故オザル元大統領の追悼式で掲げられたプラカードに、「文民で、篤信家で、民主主義論者の大統領」と書かれていたことを指摘して、以下のように話した。

「そのような大統領を支持する側と、その対極に位置する者達の間で繰り広げられる議論は、この50年間でまだ終わっていない。我らの議会が、(上記した)オザルのような大統領を選ぶことに対し、今再び異議が申し立てられている。(アドナン・)メンデレスの首相就任時や、オザルの首相また大統領就任時におこなわれた異議では、いつもこうした立場を問題としている。こうした立場とは、トルコ国民が選んだ大統領そのものを表すものなのだ。」

議長は、昔から同じような思考回路の者達が、同じ種類の中傷を続けており、国会議員が反動的と非難されているとし、次のように述べた。

「革新を行っている一団が、トルコという国を実に高めようとしているというのに、これに対して一部の者は、『体制は未だかつてここまで危険にさらされたことがない』とまで言う。これはいかに酷く、公正さを欠いた主張であることか。」

また、国会は、国民の声のほかにはいかなる声にも耳を傾けないのを宣誓していると強調し、以下のように言葉を続けた。

「国会は、自ら意思決定をし、誰からも示唆を受けない。もし、国会がかようであることを体制の危険とするなら、異議申し立て者たちの体制の定義に問題があるということである。しかし、事実、体制は危険にさらされてはいないのである。むしろ、現状維持者が危険にさらされているのだ。」

また、故トゥルグト・オザル元大統領に関する企画が今日(15日)行われることに関しておかしな主張が取沙汰されているとし、集まりの日程はオザル元大統領の命日と関連してのことである、と議長は語った。

これに関して、「世界のどの国で『なぜこの集まりが4月15日に行われるのか』とマスコミが騒ぎたてるようなことがありえるだろうか。だが、トルコでは、『今日のこの集まりは、昨日の共和国集会に対応して企画されたのだろうか』と言う者がいる。心配しないでください。そんなことはないから。今日おこなわれるようになっていたのだから」と話した。

さらに、(オザル追悼の)集まりに出席した際に記者団による「共和国集会」に関する質問を受けて、「この集まりは、昨日なされた共和国集会に対抗して、こちらの姿勢を示すものではないのだ」と語った。

議長は、自分達が言論の自由を信じ、集会の開催の意義を認めた発言をしたと指摘し、何千人もの人を疑惑に駆り立てるようなことは何も言っていない、とした。そして、共和国集会の参加者への祝福を口にし、次のように語った。

「このように自らの思想を表現する人々を尊重する。そして、誠意をもっていえることは、どのようなメッセージを発したとしても、受け入れ、参加者も述べたいことを容易に表現したではないか。」


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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:10662 )