故オザル大統領の追悼集会
2007年04月16日付 Yeni Safak 紙

歴代8人目の大統領トゥルグト・オザル氏の14回忌のため、アンカラのコジャテペ・モスクで行われた追悼集会に、市民は深い関心を示した。正午の礼拝の前に始まった追悼集会は2時間に亘った。

トゥルグト・オザル思想推進協会が主催した追悼集会に、トルコ全土から何万人もの市民が参加した。コジャテペ・モスクの中庭は、朝早くから参加者で混雑した。アンカラで最大のモスクであるコジャテペ・モスクの建物内と中庭が完全に人で埋まる一方で、市民の一部は追悼集会をモスクの外から注視していた。参加者が予想以上に多かったため、警察は厳戒態勢の措置をとった。追悼集会の行われている間、コジャテペ・モスク周辺の道路は封鎖された。

■ 全員一体で祈った

追悼集会には、トルコ国民議会のビュレント・アルンチ議長、ジェミル・チチェキ法相、公正発展党のネジャティ・チェティンカヤ副党首と同党の数多くの国会議員、祖国党結党メンバーのひとりヒュスニュ・ドアン氏、祖国党のメフメト・ケチェジレル副党首と同党の国会議員、正道党員、至福党員も参加した。

参加市民はトゥルグト・オザル氏のために追悼の礼拝を全員で行った。追悼集会が終わると、モスクの拡声器から集会参加者に、「騒ぎたてたり、示威行動はしないようにしよう。追悼集会への崇高なる参加が作り上げた精神的な雰囲気にふさわしい形で振舞おう」という呼びかけがなされた。追悼集会のあと、大衆は静かに解散した。

■ アルンチ議長に喝采

この間、国民議会のビュレント・アルンチ議長に対し、追悼集会の終了の際、市民より「トルコはあなたを誇りに思っている」という形で大喝采があった。アルンチ議長は、オザル氏の追悼集会のあと、ふたりの退役軍人、大尉ハリト・イェネルと上級大佐イスメト・シャーヒンの葬儀の礼拝を行った。

■トルコ国民はオザル氏を追慕

祖国党ケチェジレル副党首は、国民がオザル氏のような次期大統領を望んでいるため、今年の追悼式典に大きな関心を寄せたのだとし、次のように述べた。

「我々国民は、文民で、民主的で、ムスリムである大統領を望んでいる。オザル氏はトルコ国民を知り、世界を識り、自由を押し進めた大統領として、国民から大きな好感を勝ち取った。オザル氏は首相としても大統領としても大いに成功したので、国民は、今日でも彼をとても懐かしんでいる。」


Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:10663 )