シェネル副首相:この群集が何を求めているのか、我々は考えるべき
2007年04月17日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が大統領に選出される可能性に抗議を行うため、何十万人もの人がアンカラのタンドアン広場で行った「共和国大集会」に対し、公正発展党員の一部が反発を示す一方、副首相のアブドゥラティフ・シェネルは反応をとても異にしていた。人々の大集会に敬意をもって向き合う必要性を説いたシェネル大臣は、「この事象で群集が何を望んでいるかを考えるべきである」と述べた。
イスタンブルのギュネシュリ地区所在の私立ジハンギル学校が開催した「第1回職業生活と職業紹介デー」の開会式に参加したシェネル大臣は、スピーチの後、学生らの質問に答えた。アンカラでの大集会に関しての質問に対し同大臣は、この種の集会やデモは関係者に自らの考えを伝えるのに効果的な方法であると強調し、次のように話した。
「アンカラでの集会には何十万人もが参加した。わが国の新聞各社はこの集会が共和国史上最大のデモのひとつとして評していた。事実、大規模なものであった。この集会ではトルコ共和国の基本的特性、特に「世俗的な」特性が強調され、この先の日程の敏感な点を、この集会に参加した人々は関係者に表明した。これは、わが国での民主的な手続(を示すもの)であり、敬意をもって向き合い、「この事象でこの群集が何を望んでいるかを考えなければならない。」
■ 憲法に示されるプロセス
「これほどの群集が、「共和国がなくなってしまう」とデモを行っているのか?」との別の学生の問いに対し、シェネル大臣は、「次の大統領選挙に関連して集会に参加した群衆は、共和国の基本特性を強調することで、今回の大統領選がその特性に添った形で実施されるよう期待を表明したのだ」と返答した。また今回の大統領選がどのように執り行われるかは憲法によって規定されているとし、次のように続けた。
「私個人としては、トルコ共和国はほんの一部の者が保証するものとは考えていない。この国には7300万人もの人々が、何千もの市民社会組織、多くの組織が存在している。世俗的な共和国を保証するのは私であり、われわれの子供であるあなた方です。世俗的な共和国を保証するのはこの国に生きるわれわれ7300万人すべてなのです。」
■ TRT:集会を大きく報道した。
集会が大きく報道されなかったため批判されたトルコ・テレビ・ラジオ協会TRTの総局長補佐アリ・ギュネイは、昨日行った発表で、「集会に関連するニュースを大きく取り上げた。いかなる立場の者や部署からもTRTにむけた圧力や示唆を受けていない」と述べた。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:10667 )