エジプトで人体への使用に適さない粉ミルクを輸入したフランスの製薬会社が検察に告発
2007年04月10日付 Al-Ahram 紙

■ フランス企業、検察に告発される
■ 使用に適さない乳児用粉ミルク60万缶を廃棄処分
■ インターフェロン薬の国内生産開始、480エジプト・ポンドへ値下げ

2007年04月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 昨日、投資省傘下の製薬会社が、人体への使用に適さない乳児用ミルク60万缶を売ったとして、フランスの企業を検察に告発した。また同製薬会社は、そのフランス企業をブラックリストに載せて取引を禁じると共に、損害賠償を請求すると決定した。

 製薬会社のマグディー・ハサン社長は、かつてそのフランス企業は国際的企業3社のなかから1260万缶の乳児用ミルク輸入の入札に勝ち抜いたが、保健省所属の監視機関がそのフランス企業が最初に輸入した約60万缶を拒否し、市場で出回ることを禁じるための防衛策をとったと公表した。

 一方、マグディー・ハサン社長は、肝炎治療に利用される効果の長いインターフェロン薬の値段を、その製薬会社の子会社が初めて生産を行うことで、1300エジプト・ポンドから480エジプト・ポンドに値下げできることになったと発表した。社長は同薬の生産は患者の需要を満たし、海外からの輸入の必要はなくなると強調した。

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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:10682 )