■ ペロシ下院議長のシリア訪問に対し、アメリカ政府が怒りを表わす
2007年04月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:アースィム・アブドゥルハーリク、ダマスカス:アイマン・アル=マフディー】
アメリカのナンシー・ペロシ下院議長が数日中にダマスカスを訪問し、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領に面会する決意であることを発表した直後、ジョージ・ブッシュ米政権内では怒りの声が沸き起こった。米政府はペロシ下院議長に対して公然と鋭い批判を向け、同議長のシリア訪問は不適切であり、合衆国の同盟国に誤ったメッセージを送ると強調した。
米国務省のショーン・マコーマック報道官は、「この訪問をシリア政府が、世界から孤立していないことを証明するために利用するのではと恐れている」と表明した。
アメリカ政府はこれまでシリアに対し、政治的な関係断絶に近い措置を講じてきた。
ペロシ議長の訪問に備え、米下院議員団が昨日ダマスカスに到着した。これに対しシリアのワリード・アル=ムアッリム外相は、「米政府はシリア政府に対して対話を始めるよう求めてきた」と発表した。ペロシ議長は中東歴訪の初めに本日イスラエルを訪問するが、安全上の理由から詳細な旅程は明らかにしなかった。
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( 翻訳者:武渕史 )
( 記事ID:10707 )