速報!大統領選候補はギュル現外相 -エルドアン首相は出馬せず
2007年04月24日付 Milliyet 紙

タイイプ・エルドアン首相は公正発展党の党集会で、党としての大統領候補を明らかにし、この問題にようやく決着がついた:

外相アブドゥッラー・ギュル・・・
エルドアン首相は、ギュル氏で、候補者はすでに決まっていたことを示唆し、「このような候補者決定の過程で、私が批判の矢面に立つのも悪いことではないと思っていました」と述べた。
続いて、「検討を重ねる中で、ただ一人の人物の名前が挙がったのです。それは、アブドゥッラー・ギュル氏です」と述べ、公正発展党の候補がギュル氏であることを発表した。エルドアンが党集会で演説を続ける中、国際的通信社であるロイターとAP通信は、アンカラ支局から世界に「公正発展党の大統領候補はアブドゥッラー・ギュル氏である」ことを伝えた。

■拍手喝采の中

エルドアンは、第11代大統領候補者のために行った最後の話し合いと検討の結果、一人の名前が挙がったことを発表し、「その人物は品性立派で、今日に至るまで共に同じ道を歩み、行動をともにしてきたアブドゥッラー・ギュル氏である…」と述べた。
エルドアンがギュルの名を明らかにすると、党集会で盛んな拍手喝采で迎えられた。出席者が「大統領アブドゥッラー・ギュル、レジェプ・タイイプ・エルドアン」と大合唱し、手拍子を打つ中、キュフタヤ選出の国会議員アブドゥッラー・ジャンティムルはギュル氏のそばまで駆け寄り、抱擁し祝福した。この間、ディヤルバクル選出の国会議員フェフミ・ウヤニクは演壇に歩いていきエルドアンを祝福しようとしたが、警備員に阻止された。

■「国会の決定が、国民の決定となりうる」

演説を続けるエルドアンが、「疑いなく、最終決定を下すのはわれわれの高尚な国会となる。国会の決定はわれわれ国民の決定となるのだ」と語ると、出席者は「我々を妬む者よ、もっと妬むがいい(わが党万歳)」との声を合わせた。
エルドアンは、「この選挙とこの決定は、我が国、国民、若者から年配に至るまですべての国民にとって、素晴らしい結果となり、正しい結果となるであろう」と述べた。
エルドアン首相は、拍手喝采の中で行った演説を次のように続けた。
「われわれの憲法、そしてすばらしい条文の枠組みのなかで国会が選ぶことになる大統領は、完全なる中立性を保ちながら、正義という秤を公平に用いて、われわれ共和国の創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクが据えた近代化の目標を信じ、われわれ国民の意思と共和国の価値に忠実に従い、まさにわれらが大統領にふさわしい大統領となるであろう」。こうした中、出席者の席で「我々はともに進んだ、この道を」の歌が歌われた。
「国会の決定は、国民の決定となる」ことを再び告げたエルドアンは、演説を終える際に「選ばれうる大統領は我が国土、国家、国民、共和国そして民主主義のために有益な存在となりますように、神に切に望みます」と述べた。
国会議員らは、ギュル氏が大統領候補となったことを、立ち上がって賞賛し、拍手した。数名の国会議員は涙をぬぐうこともできなかった。
エルドアンは、演説を終えた後、党集会の閉会式のために演壇から下りた。この間、国会議員らがエルドアンとギュルを祝福するため立ち上がると、彼らはともに祝福を受けた。

■ギュル氏、祝福を受けた
公正発展党の大統領候補はアブドゥッラー・ギュル、最初の祝福を党集会で受けた。公正発展党トラブゾン選出議員ケマレッティン・ギョクタシュは、ギュルに党集会の会場のサロンで「幸運を祈っています」と述べた。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:10713 )