バッドヘジャービー取締り計画、開始される
2007年04月22日付 E'temad-e Melli 紙
女性警察官(左)に連行される〈バッドヘジャーブ〉な女性2名(右)(4月22日付エッテマーデ・メッリー紙1面より転載)
女性警察官(左)に連行される〈バッドヘジャーブ〉な女性2名(右)(4月22日付エッテマーデ・メッリー紙1面より転載)

 実効性に関して賛否両論があるにも拘らず、バッドヘジャービー取締り計画が昨日の朝より実施された。

 バッドヘジャービー取締り計画を開始した治安維持軍(警察)は、この計画はバッドヘジャーブな(=乱れた)服装をした人々を、〈教導〉という手法によって取締まることを旨とするものであり、人々が服装を改めない場合には、逮捕し署に連行するつもりであると表明している。

 ここ数年間夏の到来に合わせて、断続的な形ではあるが、警察によるバッドヘジャービー取締り計画が行われている。

 今年もまた、丈の短いズボンや体にぴったりフィットして体のラインが見えるようなマント、更には頭髪を完全に隠せない小さなスカーフを着用することが、バッドヘジャービーに当たると発表されている。

 他方、バッドヘジャービー取締り計画実施に際して治安維持軍から要請があった場合には、イスラーム革命防衛隊やバスィージ(民兵組織)も治安維持軍を援助する予定であるが、同計画実施の時期が近づくにつれて、バッドヘジャービーな女性への対処方法について批判が起き始めている。バッドヘジャービー問題を解決する為には、一時的な解決方法に頼るのではなく、〔正しい服装に関する〕文化作りを行うなど、根本的な対策へと舵を取る必要があると考えるグループもある。

 その一方で、治安維持軍長官代行は昨日の朝、バッドヘジャービー現象に対する治安維持軍の対処方法に関して一部の人々や団体があげた非難の声に対して、「〔正しい服装のあり方などの〕文化的事柄について勧告を行うべき立場にいる機関が、なぜ任務を全うしようとしないのか?」と応じた。革命防衛隊准将のホセイン・ゾルファガーリー代行はまた、〈道徳的安全〉を脅かすような輩すべてを取締まることは警察の仕事であるとした上で、このような輩にはまず説得・奨励・教化に努めるが、最終的には強制措置に訴えることもある、との治安維持軍のスタンスを示した。

 同氏はまた、これらのことは文化事業を通じてなされるべきであると強調して、さらに「〔バッドヘジャーブ問題を〕文化的な問題であると主張する人は、現場にきて〔治安維持軍の仕事に協力して〕頂きたいと思う。治安維持軍もそれを歓迎する」と語った。

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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:10730 )