■ ビシャーラ議員、クネセトヘ辞表提出
■ カイロを一時的な避難場所として選択か
2007年04月23日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
アラブ系イスラエル人のアズミー・ビシャーラ議員は、アラブ諸国訪問や[各国の政府や指導者らとの]関係をめぐる嫌疑について刑事捜査が開始されたとのリーク報道がなされたことを受けて、同議員の議員特権剥奪を提議し「中傷と煽動のキャンペーン」を展開しようと望むイスラエル右派の「機会を失わせる」ため、イスラエルのクネセト[※国会]に辞表を提出した。
ビシャーラ議員は辞表を提出する場所として、カイロ駐在イスラエル大使館を選んだ。大使館から出た後、ビシャーラ議員は、辞職の決心は「昔からあった」ものであり、今回の自分に対する煽動のキャンペーンとは無関係であると述べた。
またビシャーラ議員は、パレスチナへの帰還は遅れるかも知れないと述べ、カイロを一時的な避難場所として選ぶ可能性を示唆した。
エルサレムでは、クネセトのダリヤ・イツィク議長が、ビシャーラ議員の辞職に関して人種差別的な発言を控えるよう呼びかけた。
イスラエルの電子版「イディオット・アハロノート」紙[によればイツィク議長]は「ビシャーラ議員の事例は個別的な事例である」と述べ、クネセトの全議員に対して「民間部門や様々なセクターにおいて勤務する人々、特にその大部分が法律に従い信頼に足る国民であるアラブ系イスラエル人に対する侮辱となるようなコメントを控える」よう呼びかけた。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:10746 )